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vividy b(o/ud)dy doo  作者: ┃<∪┃∩>┃
ヴィヴィディ・ボディー・doo
61/64

003-15

「ンフフフッ、そうねそうね。ワタシたち、ただの人間だもの~」


「ったく。何を喜んでるんだか? じゃぁ鬼族のトコでの仕事はナシな。ここでた

だの人間相手に、地道に稼いでいくとしようぜ。北限の町にしては、まだ気候的に

好さげだし」


「独善者は魁の方じゃないのよぉ。ヒドい確証バイアスで、過信バイアスの権化(ごんげ)

いいトコだわ」


「とにかく厳しい冬がくるまでに、生活基盤を整えないと。ただの人間にはおそら

く越冬ですら至難(しなん)(わざ)だぞ。大体、()りに選って、何で北限スタートなんだよ?」


「選りに選れたらワタシだって、もっとお気楽極楽な町にするに決まっているの。

北限と言っても緯度が高いわけじゃなくて、この町より北は、人族中心の社会では

なくなるってだけよ」


「ウッソ‥‥そっちの方が、寒けしてくるよなぁ」


「それこそワタシたち人素族(じんそぞく)は弱いから、赤道寄りの地域も暑すぎちゃうぅ。魁が

好きな強炭酸系飲料なんて、ないのよこっちには~」


「当然かぁ‥‥飲んどきゃよかったなコーラ‥‥」


「それに、ここで地道な仕事となると、町を守る傭兵しかないわよ、いいのかしら

それでも?」


 魁は、先ほどから通りで見かける者たちの大半が、様式はさまざまでも、胴体に

だけは堅硬(けんこう)そうな、プロテクトギアを装着していることに思いが寄った。


 それら全員がこの町を守る傭兵ならば、いつ襲撃を受けようとも、とまれかくま

れ配置に着いて武器さえ手にとれば、迎撃にあたることができる。

 そのために常時最低限を(よろ)うことが、防御体制の一環になっているに違いないと

考え及んだ魁は、この町からして実のところ剣呑(けんのん)、とりあえずでも生活の拠点に据

えるべき場所ではない、との判断が脊髄反射的な迅疾(じんしつ)さで下る。


「‥‥いいわけないだろ傭兵なんて。って言うか、もっとこの町やこの世界のこと

がわかるよう、体系的に話してくれよ」


「エ~ッ、体系的とかムリなんだけどぉ」


「‥‥なんか、らしくないんだよな。dooならそういうトコだけ、いつもきっち

りしてるのにさっ」


「またぁ。だから、今のワタシは違うってことじゃないの。いい加減にわかったら

ぁ? トンチキのわからず屋さ~ん」


「時と場合を考慮するより、自分の都合最優先なレリゴー女子のフリまでして愉し

むなよ。まずは、そうやって愉しめてる、余裕の根拠を話せっての」


「魁こそ、ワタシの言うことを聞き入れきれないんでしょ。自分の都合で話を取っ

散らかしているのも、魁だもん」


「‥‥かもだけど、当然だろそんなのはっ」

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