表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
vividy b(o/ud)dy doo  作者: ┃<∪┃∩>┃
ヴィヴィディ・ボディー・doo
57/60

003-11

 魁は、先ほど遭遇した胴丸を身に着けたオーガから、今ようやくピンときた思い

当てで話を戻した。


「まぁっ、アタリ~。だって魁の腕前が活かせるもん。鎧兜の(おど)し立ちは、蜷源武

昌の時代以前から続いている蜷威家の世業(せぎょう)でしょ」


「‥‥そうだけどさ、まぁ‥‥」


「魁はそもそも後継者になると言い張って、お祖父さんの家に住みつけたんだし、

マジメに手伝ってきたから、ガッコをサボりまくっても、毎度同じ説教を受ける程

度で許されてきたんじゃないのよ」


「やっぱりオレに、デジタルストーキングを仕掛けてたんだなっ」


「エ~ッ、せめてストーカー紛いのハッキングとか、ボカして言ってぇ」


「ボカせてね~しっ」


「だぁって、ワタシにはそれくらいしかできなかったけど、魁がネットにつながら

ないから、直接的にはムリだったしぃ、その程度の情報は楽楽入ってきたもん」


「楽楽かよ。まいるよなぁマジガチに‥‥」


「特にお祖父さんが〈威し立ちの技術と伝統的機能美を、学術的な研究の対象なん

ぞにし腐ってるおまえより、魁はずっと見込みがあるぞ〉って喜びメールを、たび

たび魁のお父さんへリプしていたし」


「祖母ちゃんじゃなく祖父ちゃんがか? って言うかメールの盗み見だって立派な

犯罪だろが。それを毎度毎度、楽楽やられちゃ堪ったもんじゃないっての‥‥」


「フッフ~ン。バレなければ犯罪じゃないもん、魁だって察していたクセに、ワタ

シへ拒止(きょし)を訴えようともしなかったじゃなぁい」


「何がフッフ~ンだっ。するもんかよ、わざわざオレからなんて」


「それは黙認も一緒なの、元のでもここでも全世界共通でね~。そもそも破壊魔寸

前だった魁に、言える義理があるのかしらぁ」


「チッ‥‥義理はなくとも、人情はあるってのっ」


「まったく、やっぱり癖づけちゃってるっ、舌打ちなんかモォ~」


「‥‥dooって、そういうトコを自分の都合で楽楽スッ飛ばしてくれるよなっ、

昔から。でもって、ごまかすために、オレのことはトンチキのわからず屋とか喚き

立ててさ」


「モォモォ~。きっぱりとやめにしたのにぃ、昔のことをぶり返しちゃうトンチキ

のわからず屋なんだからっ」


「それだそれっ。人情的に、料簡違いも甚だしいレリゴー気質――あれっ? 今な

んか思い出しかけたのに‥‥何だったんだろ? 肝心なことに思えるんだけど」


 再びピンとくるのを迎え待つように、上目(うわめ)づかいでキョロつく魁だが、思い出し

たい事柄は、どんどん意識の底へと、沈降(ちんこう)してしまうことだけがはっきりわかる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ