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vividy b(o/ud)dy doo  作者: ┃<∪┃∩>┃
ヴィヴィディ・ボディー・doo
56/56

003-10

「ゲームじゃないからこそだろ。あるかもだし、希望くらいもたせてくれよなぁ」


「そんなに徒手空拳(としゅくうけん)が不安なら――ハイッ、この大刀でも背負っておけば? いく

らか気休めになるんじゃないの」


 dooは右手を前へ差し伸ばすと、いとも自然に、トリックやギミックをどう疑

えばいいのかから、魁には見当もつなかいマジックを見せた。


「ってそれ、マジガチの気休めじゃないかよぉ」


「でしょ。けどけど~、銘は蜷戈阿遮羅嚢他(になかあしゃらのうた)ね、通称・明王斬(みょうおうぎ)りよ」


 そうdooが突き出した小長い日本刀は、鉄青色蛇腹糸絡組上巻てっせいいろじゃばらいとからくみあげまき(つか)に、蜷源の

家紋である稲光付四(いなびかりつきよ)稲妻変(いなづまか)わり(びし)を象った(つば)が嵌る一振(ひとふり)だった。

 (にぶ)く輝く青黒い刀身が、剥き出しな上に刃もない。


 受けとってみれば、見た目ほどの重量はなく、握り具合もしっくりと言えた。

 確かに刀芒(とうぼう)から柄頭まで、優に三尺三寸を超えて長大だけれども、これを打刀に

分類してしまっていいものか?


 しかな顔が浮かんできつつも、魁は、その疑点をも優に超える疑義(ぎぎ)を、はさまず

にはいられない。


「‥‥ってこれ、どうやって出したかタネ明かししてくれよ。どこから一体?」


「そんなこと、魔述(・・)に決まっているの。魁が具足師(ぐそくし)のように、Wizだもんワタシ

は~」


「ウィザードって、魔法が使えるのか? どして? ズルいぞdooだけ。何でオ

レは、リアルすぎてワクつけない具足師なんだよっ」


「エ~ッ、ワタシはワクワクなんだけどぉ」


「オレだって、どうせなら魔導剣士とか魔法も使える闘士とか、ファンタジーな職

業がいいに決まってるだろが。って言うかウィザードは男で、魔女ならウィッチだ

っての」


「いいのWizで。ワタシが使うのは、儀式が必要な魔術でも、呪文を唱える魔法

でもなく、世界の理を即妙に書き換えちゃう、魔の記述とでも言うべきスクリプト

クラフトだもん」


「‥‥あっそ。言ってろっての、知らんけど」


「ここの魔術や魔法の術式も、魔のチカラを発動させる基本コード的なモノに則っ

ているわけ。そこを自在にできちゃう達人級を、Wizって言うそうだからぁ」


「‥‥Wizねぇ、まんま達人級かよ‥‥」


「呪文詠唱の代わりに、魁がワタシにお願いすれば、あれこれと叶えてあげられる

んだから。魁だって、魔導具足師とでもWiz・テイマブル・アーマーメイカーと

でも、好きに名乗(なの)ればいいんじゃないの?」


「‥‥て言うか、もしかして、これからやる仕事って、具足づくりや修繕なのか?

それもまさか、鬼族の勢力圏へオレたちから、ノコノコ出向くってことじゃないだ

ろなっ?」

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