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vividy b(o/ud)dy doo  作者: ┃<∪┃∩>┃
ヴィヴィディ・ボディー・doo
52/60

003-06

 遠く上半分だけが望める鐘楼を除けば、中層建築ばかりで、三階建てまでの物は

木造(もくぞう)もしくはレンガ(づく)り、それを超える高さは石造りのように見て取れる。


 さらには、表構えや壁面を塗装した色味などから、様式と文化性が三つに大別で

きそうなことに思いが及び、自身と同じ人族だけでなく、鬼族と魔族も入り交じり

つつの発展をしてきた町なのではないかととも、一応考え至る魁だった。


「それで~、何か見当はついたのかしらぁ?」


 dooの茶化(ちゃか)しで、魁は推察のこねまわしから引き戻される。


「‥‥いいだろどうだって。第一、並んでるのはどれも何かを売る店か、宿かサー

ヴィス施設なんだろうけど、どしてどこも看板を出してないんだ?」


「さぁ? この町で暮らしていれば、どこが何なのか、知るともなしに知っちゃう

んだろうし。知りたい時は、誰かに聞けば問題ないんじゃないの?」


「そう言う問題なのか? 使われている言葉や文字がまちまちで、意味がないから

だとか思ったのに」


「意味がないからというのは一緒でしょ。もう少し街並みを見て行けば、どんどん

見当がつくわよ~きっと」


 そう言い(こしら)えたdooが、果断(かだん)にきっさり歩きだしてしまうため、魁も不承不承

とつき従うしかない。


「‥‥だけどさdoo、日が暮れるまでってことは、今の陽の高さだと、半日近く

もかかる遠いトコなわけだろ?」


「ま、遠くはあるわね~、距離的にだと」


「ならやっぱ、何も知らないまま途中で何かに襲われて、早早(はやばや)とお陀仏(だぶつ)じゃないの

かよっ?」


「フムフム、だいぶ落ち着いてきたようね。用心深さまで出てきちゃって~」


「あたりまえだっ。用心深くなけりゃ、ボコりまくられて、とっくの昔に元の世界

でお陀仏になってら」


「アラまぁ」


「触らぬハラッサーとヤカラどもに(たた)りなし、触らばビビる程度に冷やせ、で艱難(かんなん)

辛苦(しんく)をどうにかすりぬけてきたんだから」


「どうでしょ? 気性的に魁がただボコりまくられるなんてあり得ないし、逆に大

爆発の鬼ギレまくりで、お陀仏にされちゃうのは、ハラッサーとヤカラどもだと思

うんだけど~」


「‥‥だから、それはそれで、もう社会的にお陀仏だろが」


「どして~?」


「そいつらを、オレ独りでボコり返しちまってみろ、寄って(たか)ってフルボコにされ

るより救われない、サイテ~最悪の苦境(くきょう)に立ち(なげ)くハメになるだけなんだっ‥‥」


 腕力沙汰のケンカに強いわけではなく、腕力沙汰のケンカを経験すらしたことの

ない魁だが、直接的な暴力をふるわれれば死んでもやり返す、やり返さなければ死

んだ方がマシという、根に持ちたくないからこその即ケリづけ小僧。

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