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vividy b(o/ud)dy doo  作者: ┃<∪┃∩>┃
ヴィヴィディ・ボディー・doo
51/57

003-05

「思えなくちゃ、妄想からぬけ出すなんてムリでしょ。(すじ)の通った屁理屈じゃな~

い、これって一応?」


「dooが屁理屈って、(さく)りようもないってのかマジガチで‥‥」


「ないない~。だからゴメンねっ、諦めてぇ」


「マジに戻れないっ? ガチに日本でもオレたち本来の世界のどこかでもなく、マ

ジにタルタロスチックな、ガチ異世界なのかここって?」


 魁が完全に表情を曇らせたのに対し、dooは笑顔の輝度(きど)を一段上げる。


「ようやく本当にわかってくれ始めたようね。まぁ異世界の定義が、ワタシたち本

来の世界じゃないってことなら、そうなるんでしょ」


「‥‥じゃぁ、世界認識の崩壊ショックってヤツかよ、オレのこれ‥‥」


「けどもう、世界がどうとかからして、ド~でもいいことだわ」


「どして? いいわけあるかよっ」


「だって結局、魁の言う本来の世界って、魁の狭すぎる生活圏でしかないんだし。

そこ以外は、大同小異で異世界も一緒じゃないの~?」


「‥‥スッゲー屁理屈っ。オレの比じゃねぇっての」


「それに、本来の世界に近すぎると、何も変わりはしないってこと。一度脱出を成

功している魁なら、身に沁みているはずぅ」


「う~ん。確かにだけどさぁ‥‥」


「それでさっき、体裁ぶるのも忘れて、心底から喜んじゃったんでしょ?」


「まぁ、そうなんだろうけど‥‥屁理屈に筋を通すなよなぁ」


「それでは、気にしないで明るいニュ~スッ。仕事をさせてもらえそうなの、今か

ら向かえば明るい内に着けるから、とっとと出発しちゃいましょ」


「仕事って? またいきなりだな、一体何の?」


「この町で使えるおカネ、サイキやエイニマやファタルがないから、移動手段は歩

くしかないのよね」


「‥‥まぁ、働くことに文句はないけど、今スグ出発なんて自殺行為もいいトコだ

ろが。大体ここがどんな町かすら、全然見当もつかないってのに‥‥」


 魁は、あらためて辺りに目を向けてみる──。


 道路自体は広いものの、沿道に並ぶ建物が、好き勝手に突き出したり、奥まった

りしているのが目につく。

 そのために、幅が一定ではない。数十メートル先では、馬車同士がすれ違うこと

ができずに、どちらが道を譲るかで、双方の御者(ぎょしゃ)(ののし)り合っていた。


 そんな様子から、この町が計画的につくられたのではなく、まずは集団毎の居宅

が立て込んだ合間が、道路として整備されたことが推し量れる。

 それで、道路に面することになった家家が店などを開き、建て替えか増築の際に

でも多層階にしたのだろう‥‥。


 たずたずしくも、そうした具合で魁は当たりをつけていく。

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