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vividy b(o/ud)dy doo  作者: ┃<∪┃∩>┃
あ・ほーる・にゅー・わ~るど♪
46/56

002-27

「何よぉ、妙にあらたまっちゃって、一つとかも~。条件なんて幾つでも呑んじゃ

うし、何だって丸呑みゴックンなのっ」


「だからな、そうやって、今のオレをナメないでくれ」


「ナメていないもん。ペロリアン(規格外個体)同士、ワタシなりの最適化とでも

思ってちょうだいよ~」


「dooの判断が、独り善がりじゃないってことは承知してるさ。だから、勝手に

オレを助けようとすんな。頼んだ時に頼んだことだけ助けてくれたら、それで充分

だって」


「‥‥充分かしらホントに~?」


「昔みたく過干渉気味な過保護にしやがったら、dooも女子ザルボスの一人と見

なして、完全に冷顔(れいがん)スルーだからなっ」


「わかっているわよモォ~。魁も今のワタシをペロリンしないでっ。じゃあいいの

ね? いいってことでいいんでしょ?」


「‥‥ああ、まぁいいって」


「キャ~、嬉し! これで本人の許諾登録完了。ではではネクスト・フェイズ、ア

・ホール・ニュー・ワールドへと移行しちゃうわねっ」


「って、何だよそれいきなり? オレを騙してないだろなっ」


「ないない~。それではぁ、サブミット・ユア・コンヴァージョン!」


 dooの意味不明な呼号が、エレヴェーター前の一隅に響き渡りきる前に、魁が

握る力を強めてしまうスマホの画面が、ふっつり、暗然と、dooの姿を吸い消し

た──。

 

 それから、ウンともスンとも言わないスマホを、振ってみようが画面を何度も指

先で弾いてみようが、やはりウンともスンとも言いださない。

 魁はそこはかとなく、一抹の不安を禁じ得ないものの、自分自身に何の異変も感

じられないことが、却って不安の消散を妨げる‥‥。


 ところが、黒いスマホ画面を、困惑とやにむに湧き上がるムカつきが(こも)る視線で

穿(うが)ち続けている内に、魁は得体の知れない不吉さにも襲われ始めた。


 そのせいか、上眼瞼挙筋もヒクヒクッと痙攣(けいれん)しだして、魁の視界にブレと回転が

加わっていく。


 次第に、はっきりと目眩(めくる)めいていく自分に、魁は、無性に焦りを覚えずにはいら

れなくなってくる――。

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