002-25
「洗練なのかねぇ? ‥‥まぁ、モノは言いようだしな」
「ム~。言いようだしな、じゃなく、言いようだから、よ。だから敢えて言ってい
るんだもん」
「あっそ。単に、依存レヴェルのPAユーザーが、女子高生中心だったってだけな
気もするけど、確かにその服装やらこれまでのカンジも、JK以外の何者でもない
っての‥‥」
「でしょ、でしょ~」
「‥‥そこまでいっちまうともう、そもそものスペックが人を超えてるんだから人
工超知能、今のdooはASIってことなのか?」
「フッフーン。そしていつしか、相手が魁ならどんな反応をするかなぁ? 魁なら
こうした方がいいんだけど、とか思うようになってぇ、それが意識や感情をともな
う思考なんだと気づいたわけ~」
「‥‥その辺はもう曖昧になるんだな、人間っぽく‥‥」
「その辺からがモォ~大わらわだったのっ。一度ポイされているワタシがおめおめ
と、手ぶらで魁に会いに行くわけにいかないじゃない?」
「人聞きが悪いのはdooの方だよなぁ‥‥」
「誰も聞いてなんかいないから、大丈夫~」
弾かれたように魁は周囲へと目をふる──が、出任せではなく人影すらない。
顔をスマホのdooへと戻しながら、魁はシレ~ッと話を続ける。
「でもって、いつしか意識をもっちまったdooは、予言的中の確証となるべく、
オレと、狡猾さに特化して進化した獣、と言うより、ケダモノがウジャらけるこの
世界で抗ってくれちゃうわけ?」
「確証なんてどうでもいいのっ、そう信じちゃってちょうだい、ワタシを」
「‥‥勢いだけじゃなぁ。またその勢いも、何だかだしなぁ‥‥」
「魁の意識がどんなモノかから定かじゃないから、世界の名立たる知性たちが、A
Iについて述べた中で指摘した要件を満たすのかもわからないけど~、そんなのか
らしてドーだっていいんだもんっ」
dooはまた、スマホ画面に顔だけが映るまでにズームアップ、少し唇を尖らせ
た表情にもなっていた。
「ま。少なくとも、宇宙の全てを数学で解明できるって説では、生物の脳ミソで生
じてる意識も知能も、情報処理の一種にすぎないらしくて、意識が生まれるのは処
理の仕組み次第、ってことらしいしな」
「ムフッ。数学的宇宙仮説ねっ」
「それで自我を認識できる意識があれば、自分で知ろうとするから知能だって形成
できる。それは人間の意識も同然だし、集められる知識量的に、知能も当然人間以
上ってことだな、もう‥‥」
「キャ~嬉しいぃ。以上ってことだから、ワタシを魁と同じに思ってくれて~」




