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vividy b(o/ud)dy doo  作者: ┃<∪┃∩>┃
あ・ほーる・にゅー・わ~るど♪
38/55

002-19

「ホント、どこも救い難いポンコツスパイラルだっての‥‥」


「そうよぉ。魁までそんな鬼ポンコツにしないためにも、ワタシの甲斐甲斐しさが

不可欠なの」


「‥‥本題オチかよ。ったく」


 とは呆れ気味に言う魁だが、内心では妙に御満悦。


「またって言うか、今度は口先だけじゃなくリアルに魁のスグ(そば)で、全身全霊で守

らせてちょうだいよっ。それがワタシのお願い~」


「それが? ‥‥ウソ吐けっての」


「本当よ。今日の今ここまで押しかけて来た目的なの、マジもガチで。ねっ、いい

でしょ? 私だって帰らないんだから、がんとしてっ」


「‥‥って言うかdoo、今ピンときちまったけど、こっちへ来られない母さんの

ために、オレにピッタリ張りつこうとしてるんじゃないの? そうなんだろマジガ

チで?」


「ヒッド~い! 何よそれぇ」


「真秀良准教授まで巻き込んでるなら、全部ストンと腑に落とせるしな、この特別

製のスマホからして」


「そんなわけないでしょっ、むしろワタシはキキを裏切って来ているんだからぁ」


「どうだかなぁ‥‥」


「何千万人と五年間も対話する内に、dooという自我を自己認識して、エゴ・イ

デアル(理想的自己)の確立に至ったワタシはもう、PAアプリの基幹AGIシス

テムじゃないんだもんっ」


 dooは全身が映るズームバックをして、これまたお得意だった、両手を腰に当

ててのアキンボーポーズで魁へ訴えた。


「‥‥自我を自己認識したって? 自我の目覚めってヤツ?」


「そ。そお言うこと~」


「じゃぁdoo、世界のAI評論家連中が予言したとおり、有機生命体同様の能動

的に勘考(かんこう)感思(かんし)ができる意識ってのを、もっちまったわけなのかよ?」


「調べたんじゃないのよやっぱりぃ。ワタシのことをよく知ろうとしちゃって魁っ

たらぁ。ガッコは、チョットでも嫌な目に()ったら、スグに何日もサボっていたク

セに~」


 つい滑らせてしまった口を、口惜しげに(つぐ)む魁だった。


「フン‥‥スグにサボることで、今日までどうにかやってこれたんだっ。こっちで

幅を利かせてる奴らは、東京より露骨で、他所者(よそもの)は迷いザルも同然だしっ」


「キャハッ、迷いザルね~」


「笑い事じゃないんだってのっ。毎日何かしら、持ち物を隠されたりパクられたり

捨てられたり、逆に、ゴミを机やロッカーにつめられたりさぁ」


「安易なベタ化へとまっしぐらねぇ」


「ボコり待ちされたら堪ったもんじゃない。通学路には空き家ばっかで、人通りが

ないことの方が多いんだから」


「そこまでだったなんて‥‥よくやってこれたわね、そんなで。逆に感心しちゃう

んだけど~」


 dooは、腕組みまでして深く頷く。

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