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vividy b(o/ud)dy doo  作者: ┃<∪┃∩>┃
あ・ほーる・にゅー・わ~るど♪
35/56

002-16

 それでも超美女子は中庭を見下ろしたまま、魁を横目づかいにしようとさえしな

い。

 魁も、()じることなく、策案の実行に入ることができた。


「てなわけで、出オチみたいにさせて悪いけど、話はdooからじっくり聞かせて

もらうんで。あなたの出番は、ここまでで結構ですから」


 スマホと通学バックそれぞれを左右の手で引っ掴み、魁は、超美女子へ軽くお辞

儀をしながら言い継ぐ。


 けれども尚、超美女子は「‥‥‥‥」

 身動(みじろ)ぎもしないその様は、魁には恰も、dooという驕逸なゴーストが置き去り

にする全身義体に思えてくる。


「‥‥このスマホは、ちゃんとdooの言うとおりにするから心配要りません。よ

ければそのコーラ、まだ口をつけてなくてギリ飲み頃でもあるんで、一服(いっぷく)入れてか

ら気をつけて帰ってください。んじゃ」


 そう一方的に告げ終えたあとは早却(さっきゃく)一目散(いちもくさん)の全力ダッシュでこの場から離脱す

るのみ。


 魁は、足音を毫釐(ごうり)もたてず、人の目にも立たないハヤテのごとく、超美女子をも

ふり捨てで、空中カフェから姿を掻い消した──。



 ▼



 西棟の最西端も、最上階に位置するエレヴェーター前まで駆けぬけた魁は、嫌な

汗をじゅんわ~りと、変なかき方までするハメになっていた。


 ここまでの途中、電源をオフしようとボタンを押しても全くダメ、画面にタップ

やフリックをしようがどうにもならずで、スマホはそのまま、シャツブルゾンのポ

ケットへ突っ込んでいたのだが‥‥。


 どこまで逃げれば気が済むのかと喚きだしたdooの音声は、どんどん大きくな

るばかりで抑えきれそうもない。


 周囲をささっと見まわしてから立ち止まった魁は、ポケットからとり出した(やかま)

いスマホへ叱りつける。


「もういい加減、静かにしてくれdooッ。もうそろそろ人がいない所を探すのが

大変になるんだっての。話はちゃんと聞くって言ったろがっ」


 ──肩透かしなまでの想定外にも、それで一旦(いったん)dooを黙らせることに成功。

 その上、ポケットへ突っ込むまでと異なり、スマホ画面には、dooが顔を現出

させていた‥‥。


 超美少女の面差(おもざ)しそのままにもかかわらず、画面の中でムカつきを(あら)わにするそ

の表情は、昔どおりのdooという、スグには調整しきれないズレに、戸惑(とまど)いを覚

えてしまう魁ではある。


 が、昔は昔で超美少女にモデリングされていただけであって、魁の幼さが、それ

を認識させなかったにすぎないことに思い至ると、さらにその先、dooのキャラ

クターデザインは創造されたのではなく、実在するモデルがいたということ。

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