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vividy b(o/ud)dy doo  作者: ┃<∪┃∩>┃
あ・ほーる・にゅー・わ~るど♪
34/57

002-15

 けれども、彼女の身長は、魁より一〇センチは低い一六五程度。

 蜷源るりの、武張(ぶば)りを感じさせる骨太さを目に焼きつけられたあとでは、繊柔で

華奢(きゃしゃ)にしか見えない体格‥‥。


 どう見積もっても、複数人から難癖をつけれようが、手出しされるより先に自分

一人で暴れ狂い、周囲の壊滅的器物損壊によって、暴力沙汰を回避しおおせるだけ

のフィジカルストレングスを、煢煢(けいけい)怏怏(おうおう)と鍛えあげてきた魁には、やはり、do

oの十八番(おはこ)であったハッタリとしか思えない。


「フンッ。しょうがないだろが、教材タブレットからして自腹がきれなくなるくら

い、修理しても買い替えてもスグにバッキバキにされちまうオレは、授業ですらス

タンドアローンだったんだしっ」


「でも~、それは(かこ)ちぐさでしょどうせ。そうそう何度も高額出費なんて、お願い

できないというのをいいことにしてぇ」


 ‥‥dooに図星の端を鋭く指されて、魁は反射的に負け惜しみを口走りそうに

なる。


 実のところ、dooからアクセスされたくないがため、配布直後からタブレット

が壊され続けた嫌がらせに便乗し、自分でも疑われないように壊して、修理に出そ

うとすらせずにいた。

 だがしかし、ここで一〇歳の頃みたく口減(くちへ)らずな態度に出るという、オトナ気な

い真似はどうであれ差し控えておくべき。


 dooと、これ以上見苦しい小競(こぜり)り合いを繰り広げることは、独り雑談で魁に認

知負荷をかけてくれていたほかの客たちへ、認知負荷の倍返しをしてしまう。

 自分の狭い肩身を、さらに(せば)める愚行(ぐこう)でしかない。


 なので、魁はとりあえずdooとの話は続づけつつ、超美女子からはとにかく離

れておくという、苦肉(くにく)の策をとることに決めた。


 幾分冷静さを取り戻せた魁は、声も幾分低めてきり返しに出る。


「で? 悪戯(わるざ)れた前口上はさておき、マジでどう言う料簡(りょうけん)なんだよdoo」


「ンンン? どう言うこといきなりぃ。別に悪戯れてなんかいないし、今までのは

前口上でもなければ、料簡も全然ないんだけど~」


「嘘こけっ。第一どして来たのが今日の今なんだよ? dooならこれくらいのド

ッキリ、もっと前に仕掛けられたに決まってら」


「キャ~、じゃぁ成功しちゃったぁ?」


「ザケんなっての、ったく‥‥」


「フザケてなんかいないもん、至ってマジガチよワタシは」


「とにかく、何か用があるってわけなんだろっ。頼めそうな相手が、オレくらしか

いなかった邪気乱じゃけらなことが?」


「ウ~ン、その質問には二通りの答え方があるんだけど、魁は、長くなっちゃう方

を聞く気になってくれたわけだからぁ、ワタシも素直に喜んでおかなくちゃね~。

魁もそれなりにオトナになったんじゃなぁい?」


 魁はしめしめと(うなず)き、かたらかに腰を上げる──。

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