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vividy b(o/ud)dy doo  作者: ┃<∪┃∩>┃
護国の鬼も一刀壟断
110/111

005-16

「ああ。この町は、鬼どもへ鬱憤を溜め込んでる人族を全員味方につけて、わだか

まりなく通りぬけてやる。来るならそのつもりで来いよな、反対するならそこにい

ろってのっ」


 そうdooへ言い捨てて、魁は再びダッシュを開始──。


「わかったわよモォ~。とにかく周囲と違う色が塗ってあれば、それは、どこかの

鬼の国の(しるし)ってことだから、目にしたらしっかり警戒ねっ」


「‥‥ん、了解。‥‥どしたんだよ、急に物分かりよくなって?」


「別に~。不意打ちを受けて気絶しちゃったあとまで、明王斬りが助けてくれるか

なんて知らないんだからぁ」


「そりゃどうもっ。dooも、いつまでもナメてると、地獄まで舐めるハメになる

からなっ」


「ンン~? どう言うこと魁もまたぁ?」


「掠り傷一つでも受けてみろ、それをしやがった鬼は、絶対にドタマかち割ってブ

ッ斃すっ。でもって、オレが一生いじくじ後悔することになるんだからな。一秒た

りとも忘れんなよ!」


「‥‥ハイハイ。喜んでいいのやら思いやられるやら~で、ウザ苦しいそうだから

了解したわっ」


「んっ。冗談じゃなく絶対だからな」


「ハ~イ。じゃぁ思う存分にやりたいようにガンバって、スグに追い着くからぁ」


 その言葉を最後に、dooからの一方通話がきれた状態になったのかは、何の感

覚もないので魁には判断できない。

 まだ一方通話状態で、単にdooが黙ったまま聞き耳を立てているだけとも充分

考えられるため、dooにツッコみを入れるネタを与えないよう、魁も無言で息も

荒げずにひた走る──。


 現れだした三叉路や十字路にも、魁は迷うことなく直路に進んで行くものの、い

い加減、鬼族とも人族とも出交わさないことに業が煮えて、走るペースもどんどん

落ちてしまう。


 そして遂には意気込みまでが衰耗(すいもう)し、次の十字路を目前にして、魁は立ち止まら

ざるを得なくなる。


「‥‥どして、人っ子一人いないんだよマジガチに? まさか‥‥」


 気にしていたdooのツッコみはなく、魁の呟き声も、たちまち(げき)とした辺りへ

吸収された。


 ここまで同じような風景ばかりが続いていたことから、実は鬼の罠にまんまとハ

マって、同じ場所を堂堂巡りしていただけかと魁は焦ってくる。

 けれども、走った分だけしっかりと、近づいているクレーターウォールの斜面北

西側との距離感を頼りに、どうにか冷静さを取り戻す。


 見上げた空も、明るさ的には大して変わりがないものの、ついさっきまでのスッ

キリ晴れ渡っていた青空が嘘みたく、雲がうっすらとながらムラなくかかってしま

っていた。

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