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vividy b(o/ud)dy doo  作者: ┃<∪┃∩>┃
護国の鬼も一刀壟断
108/111

005-14

 しかしその先は、少し幅広な一本道と、両側に小屋がびっしりと建ち並んでいる

だけで、鬼どころか人影すらないあり様──。


 なので魁はさらにスピードを上げて、湿っているのか、乾燥しているのかが、判

断のつかない赤茶けた土の道を突き進む。


 左右の小屋も、外壁が同じ赤茶けた土で塗られており、屋根は削ぎ板を並べて(とり)

()きにした粗末な造り。それがまた、ほとんど半壊状態で続くばかり。

 魁にはなんとなく、中東や北アフリカなどの、砂漠が広がる手前辺りで発見され

た住居遺跡が思い出されて、タイムスリップまでしてしまった気分になってくる。


 ──そこへ、dooの声が虚を衝くように魁の右耳元で響く。


「待ちなさいよ魁っ。モォ~、段取りがまた狂っちゃうじゃなぁい」


 まさかもう追い着かれるとは思っていなかった上、それに気づけなかったことに

も喫驚しつつ、反射的に右へ顔をふり向けた魁だったが──dooの姿は見当たら

ない。

 なので、心ならずも魁は立ち止まり、真後ろへしっかりとふり返らざるを得なく

なる。


 ところが、dooは現在も尚イプラたちと入口の前にいて、魁を、不満度と呆れ

具合の高さがはっきりとわかる、シュラッグポーズで見やっていた。

 

 その表情までは不明瞭なdooへ大声を上げるには、やはり距離が気になり、憚

れてしまう魁は、「何なんだ今の?」と呟くに留めておくしかない。


「魔述なのこれも、便利でしょ。まぁワタシからしか使えないんだけど~、スマホ

代わりってカンジィ?」


「はぁっ? 何だよまたしても!」


「怒鳴らないでよね。幾ら遠くて大声だろうが、ちゃんと調整されて聞こえるだけ

でムダだからぁ」


「‥‥チッ。出鼻を完全に挫いてくれやがって」


「それなら大成功~。舌打ちも、ダメって何度言わせればわかるわけっ?」


「‥‥て言うか、ここまで誰かがいる気配なんて全然なかったぞ。どこまで行けば

鬼どもがいるんだよ?」


「それは~、同じようにして、イプラから聞きながら行くからぁ、待っていてよそ

こで」


「待てるもんかっての。突っ走った意味がなくなるだろ」


「知らないけどぉ、意味をなくしたいんだもんワタシは~」


「ったく。それより、あそこまでしたなら、いっそのこと捕ってあげちゃえよ、サ

カナを必要なだけ」


「エ~、そこまではどうかしらぁ?」


「海にビビってる漁師にプライドもないだろうし、人族のプライドは、オレがこれ

から死守しに行くんだしっ」


「ビビっていないイプラの、プライドと言うより心意気を、損ねちゃうでしょ~」

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