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vividy b(o/ud)dy doo  作者: ┃<∪┃∩>┃
護国の鬼も一刀壟断
104/112

005-10

 dooにいきなり指差され、イプラばかりか、男たちの視線をも一身に浴びた魁

は、ビクンと手を滑らせて、無様にバッシュでお手玉まで披露。


 それで魁は一応、害意からない小者を、存分にアピールすることが叶う。


「ふ~ん、そうなわけ? 私たちの知らない遠い国から来たんだね‥‥」


「ウンウン、そんなカンジ~。それにもう大陸同士は離れて、海はいつもと変わら

ないわよぉ」


「そうなのっ? なんだよかったぁ――」イプラは表情を綻ばせて、周囲の男たち

へ目を配る――「聞いたかいみんな、もう異変は終わって、いつもどおりだそうだ

よっ。さぁ、キトキト仕事にかかって,、遅れをバッシャンととり戻すよ!」


 足を止めたきり漁に向かうことも忘れて、dooを環視(かんし)している男たちへ普段と

変わらぬ調子で(げき)を飛ばしたイプラだが、男たちのノりはまるで芳しくなく、「オ、

オゥ‥‥」と、へどもど応じたのは、イプラと最後に目が合った一人きり。


「何だよみんな? ここで契約を破っちまったら、今までの苦労が水の泡なんだよ

っ。鬼の頭にゃ、危ないとか怖いとかないんだから、行くしかないんだ」


「‥‥そうは言うけどなぁイプラ、あれだけの海がどこかへ行っちまったことは確

かなんだぞ、命あっての物種(ものだね)だろ?」


「聞いたでしょ? もう元に戻ってるんだとさ。気休めでもないよりマシ、さぁさ

ぁドッボンと行った行ったぁ、ここが男の見せどころだよっ」


「でもイプラ、船はまだ三割もできちゃいないんだしよ。バラして、もっと北の港

へ移った方がいいんじゃねぇか、やっぺし?」


 一応桟橋まで一番近い、最もイプラから離れた位置に立つウミガメ男が異存を蒸

し返すと、ほかの男たちも一旦は度胸を据えて出て来た手前、頷きこそしないもの

の、無言で今一度イプラに思い留まるよう、懇願の目色を浮かべていた。


 そんなムードに、黙っていられるわけもないdooは、「アラま、信じてくれち

ゃって全然大丈夫なのにぃ。だって海はワタシたちが戻したんだもん」とサラリ、

魁から断念を諭された言い逃れを口にしてしまう。


「まさかぁ、あんたが海を? ‥‥そりゃ、ホントなら嬉しいんだけどさ」


「ホントよ。ワタシWizだからぁ、チョチョイッとね~」


「‥‥Wiz? って、私と年の差がなさそうなのに‥‥マジガチで?」


「ではでは~、そこらのウィザードやウィッチよりもできるってトコを、チョット

証明して見せちゃいましょうかぁ」


 dooのふけらかしは言い前に留まらず、両手を、前へ大きく振り伸ばしての指

揮者ポーズも全開で、イプラたちへと見せつけにかかる──。

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