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万能工作艦明石の軌跡  作者: 髙龍


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第二百二十四話

「君にお願いしたいのは科学的に魔法が何なのか調べてくれないかと思ってね」


アルサックはそう言ってくる。


「科学的に?かなりあいまいな言い方をしますね」


「仕方ないだろう。魔法がどういった原理で発動してるのか、全くわからないのだからね」


確かに魔法がどういった原理で動いているかは気になることではある。


だが、それを調べる為に何をしたらいいかわからない現状ではどうすることも出来なそうに感じる。


「う~ん・・・。協力したいところではありますが・・・」


俊はそう言って難しそうな顔をする。


「君のところには優秀なAIがいるんだろ?力は借りられないかな?」


「確かに優秀なAIはいますけど・・・」


工作艦である明石は現在、傷ついた艦隊を修理するのに全力で動いているはずだ。


そうなると電子戦艦であるメティスということになる。


「無理を言っているのはわかっているがお願いできないだろうか?」


アルサックはそう頭を下げてくる。


「わかりました。何か出来ることはないか確認してみます」


俊はメティスに連絡を取る。


「ちょっと頼みたいことがあるんだけど・・・」


「マスターの頼みなら大歓迎です」


「魔法がどういった原理で動いているか科学的に調べられないかと思ってね」


「魔法ってエルフの人達が使ってた奴ですか?」


「そうそう」


「個人的に気になっていたのです。明石お姉ちゃんに計測器を作ってもらいますね」


「大事な仕事を頼んでいるからあんまり無理させないようにね」


「明石お姉ちゃんの邪魔はしないようにします」


そう言ってメティスは通信を切った。


あの感じだと暴走しそうな気もするがそこは明石が上手くコントロールしてくれるのを期待するしかない。


「あの感じだと張り切って準備しそうですね」


「そうか・・・。私は協力してくれそうな者に声をかけておく」


「お話は以上ですか?」


「いや。エルフィンドが外でどんな暮らしをしていたかも興味があるんだ」


「僕も常に行動を一緒にしていたわけではないんですけど・・・」


「君の知ってる範囲でいいんだ」


「わかりました」


俊はエルフィンドを助けてからどういったことをしていたか話して聞かせた。


「ふむ。やんちゃなところは相変わらずだが帰ってきてからも楽しそうだったからね。兄としてうまくやれているか心配だったんだ」


「かなり助けられています。パートナーとして自分の方が迷惑をかけていないかどうか・・・」


「いやいや。君はちゃんとうまくやれてると思うよ。新規宙域での君の活躍をお爺様から聞いていたからね」


どうやら義父祖であるマーカスから俊の様子を聞いていたらしい。


領地経営ではかなり助けられていたが高評価されていたようだった。

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