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万能工作艦明石の軌跡  作者: 髙龍


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第二百二十三話

俊達は食事を終え、食後のお茶を楽しんでいた。


ユグドラシルで採れたスパイスを複数使っているようで刺激的ではあるが体が温まってくる安心感があった。


「ねぇ。お姉ちゃんとはどう出会ったの?」


そう聞いてくるのはエルフィンドの妹のエリナだった。


「エルフィンドとは救命ポットを拾ったのがきっかけかな」


「えっ?お姉ちゃん。宇宙を彷徨ってたの?」


「あの時は宇宙海賊に負けてね・・・。拾ってくれたのが俊でよかったわ」


エルフィンドがそう言って背後から抱きついてくる。


「外は危険っていうものね」


「そうそう。奴隷商なんかに捕まったらどんな目にあっていたか・・・」


エルフは美形が多い。


精霊も狙われるがエルフ自身もそういった輩から狙われやすかった。


「お姉ちゃんはここにいた時も告白されまくってたものね」


どうやらエルフィンドはエルフ達の目から見ても魅力的なようだ。


「それも飛び出した理由の1つだけどね。エリナも大変なんじゃない?」


「そうなのよ・・・。どれだけ断っても迫ってくるんだからうんざりするわ」


どうやらエリナもエルフィンドのように大人気のようだ。


「貴方にもいつか素敵な人が現れるといいわね」


「そうね・・・。本当に私を愛してくれる人ならいいんだけど・・・」


そこに俊は違和感を覚える。


「あれ?告白してくる相手って純粋に好きだからしてくるんじゃ?」


「見た目もあるとは思うけど、この地を治める領主の一族だからね。権力狙いの人も多いわよ」


「エルフでもそういうのがあるんだ」


「そこは人と変わらないわね」


種族は違えど考えることは同じということだろう。


「俊君。この後いいかい?」


話しが一区切りしたと思ったのだろう。


エルフィンドの兄であるアルサックが話しかけてくる。


「僕は構いませんけど」


「では、私の部屋に行こう」


「わかりました。皆、また後でね」


俊はアルサックに連れられアルサックの部屋に移動する。


「わざわざ来てもらってすまないね」


「いえ。それでお話とは?」


「うん。君は我々が精霊と契約して使う魔法についてどう思う?」


「不思議な力だなとは」


「そう。不思議な力なんだ。エルフは子供でも精霊と契約すれば使える力だからね。そう思う者は誰もいない」


エルフと精霊とは付き合いが非常に長い。


魔法も子供の頃から使っていればそう思わないのも当然だろう。


「私はね。魔法が何なのか究明したいと考えているんだ」


アルサックはそう熱く語る。


「それで、僕にどうしろと?」


俊は何をさせたいのかわからずアルサックにそう質問するのだった。

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