表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
万能工作艦明石の軌跡  作者: 髙龍


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

177/278

第百七十七話

俊は犯罪者に利用されていた人々を受け入れる決心をしたが問題があった。


それはどのように移動させるかだ。


俊の保有する船はほとんどが戦闘艦だ。


移送能力が低い。


「受け入れるのはいいんですけど移送に時間がかかりますね」


移送が遅れれば様々な問題が発生するのは明らかだった。


犯罪者とはいえ、それがステーションの経済と強く結びついていた物もある。


既に確認できているだけでも治安の悪化に一部設備の停止。


それに食料の問題もある。


犯罪者は使っていた人々を見捨て自分達が活動する為に食料を大量に持ち出していた。


ウェルストンも無能ではない為、食料の備蓄はある。


だが、長期間を全員を食べさせていけるだけの量ではない。


その為、近隣の星域から食料の調達を図ることになっていた。


「うちからも船は出しますが全員を送り届けるには足りませんね」


ウェルストンも頭を悩ませる。


「お2人共。私の肩書を忘れていませんか?」


レティシアはそう言ってくる。


「情報局のエージェントですよね?」


「いえ。そっちではなく・・・」


そう言ってレティシアは困ったような顔をする。


「そうか・・・。その手があったか!」


ウェルストンはそう声をあげる。


「どういうことですか?」


俊はわけがわからず質問する。


「ポール貿易の船を使えばいいんです。当然、お金はかかりますがこれで問題は解決できます」


「はい。我がポール貿易はお金さえ出していただければ何でも運びますから」


そうレティシアが笑顔を向けてくる。


「俊卿。申し訳ないですが折半ということでどうでしょうか?」


ウェルストンはそう提案してくる。


「うちは構いませんけどそんなにお金がかかるんですか?」


「レティシア嬢。申し訳ないですが見積もりは出せます?」


ウェルストンはそう言ってレティシアに確認する。


「はい。もちろんです」


そう言ってレティシアは2人の端末に料金を提示する。


俊はその額を見て納得してしまった。


通常の料金と比べれば割高だ。


全額出すとなればウェルストンも部下から責められるだろう。


「今回は仕方ないですね・・・」


俊はそう言って諦めた。


「では、契約成立ということで・・・」


レティシアは商売がうまくいったのでご満悦だ。


「それで、移送はどれぐらいからはじめられそうですか?」


ウェルストンは大事なことを確認する。


「船の手配はもうしてありますので2週間ぐらいで完了するはずです」


「手回しのいいことで・・・。ですが、今回は助かりました」


俊はレティシアの手腕を見て改めてその優秀さを実感した。


敵にまわしたら絶対に厄介な敵になっていただろう。


協力関係になっていて良かったと過去の自分を褒めたい気分だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ