表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
万能工作艦明石の軌跡  作者: 髙龍


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

176/278

第百七十六話

俊とウェルストンの会談している場に1人の人物が訪れた。


それは表向きはポール貿易の商人であり、裏の顔は情報局の一員であるレティシアだった。


「貴方はポール貿易の・・・」


「ウェルストン卿。お久しぶりです。私は今、情報局の一員としてこの場にいます」


「そうですか」


「今回は2人にご相談があり参上しました」


「僕らにですか?」


「犯罪者に不当に扱われていた人々を我々が保護しました」


犯罪者は自分達が逃げる際に荷物になる人々を見捨てていったのだろう。


「それは感謝いたします。本来、私が庇護しなければならない人々です」


ウェルストンは迷いなくそう言い切る。


「ウェルストン卿。失礼ですが、全員を保護し生活を保障できますか?」


レティシアはそう斬り込んでくる。


「どれぐらいの人数がいるかお聞きしても?」


レティシアが告げた人数はかなり多かった。


「正直、全員を保護するのは難しいですね」


衣食住を保障し、自立した生活の為に仕事を用意する。


言うのは簡単だが実行は難しい。


ウェルストンは善良な領主だ。


だからこそ現在、真っ当な生活をしている領民を犠牲にしてまで全員を受け入れる。


その決断ができないでいた。


「そこで、俊卿の出番です」


「僕のですか?」


「はい。現在、開発中の宙域では常に人員を必要としていますね?」


「確かにその通りですね」


俊は素直に認めた。


「なるほど・・・。私では保護が難しい。だから、俊卿に任せると?」


「はい。その方がスマートに事が運ぶかと」


「領主としては駄目なのでしょうが民が幸せになることが第一です。私からもお願いしてよろしいですか?」


「わかりました。うちで受け入れましょう」


「ありがとうございます」


2人はそうお礼を言ってくる。


「いえ。お礼を言われるようなことでは・・・」


この話はどちらにとってもメリットがあったというだけの話だ。


「それと、逃げた犯罪者ですが・・・。現在、うちの人員が潜伏して行き先を調査しています」


情報局の人員が潜伏しているということは銀河帝国は本気で犯罪者を排除するつもりだと理解できた。


「お2人方には場所によっては戦力を出していただくかもしれません」


まだ、どのように事が運ぶかわからない。


こうして要請してきたということは心構えだけはしておいた方が良さそうだ。


「わかりました。帝国貴族としてお約束いたしましょう。その時は協力させていただきます」


「そうですね。叩くなら徹底的に叩くべきです」


銀河帝国は広いので1つの犯罪組織を潰したからといって犯罪者が少し減る程度だろう。


それでも何もしないよりはマシなはずだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ