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レベル5と解放

 今回の攻略で、マリンとカンナはレベル5になった。オーク·ソルジャーに敗走して、3日目の事だった。


 オーク·ソルジャーだが、オーク·ソルジャーの気配を、この2日間で、なんとなく覚えていたので、その場所を避けて、レベル5のリトル·ワイバーンという、亜竜を討伐した。


 リトル·ワイバーンのステータスは、


 名前:━


 種族:リトル·ワイバーン


 LV :5 状態:良好 属性:火·風


 MP :60/72 STR:532


 DFE:352 INT:72


 AGL:751 ST :470/483


 固有スキル:なし


 Aスキル:【ウィンド·ブレス】【ファイア·ブレス】【飛行】…ext


 Pスキル:【竜鱗】…ext


 確かに、オーク·ソルジャーよりは弱かったが、それでも、俺達よりは強かった。


 リトル·ワイバーンは、レベル4のリザード·マン2体と一緒にいた。俺達に気づいていなかったので、俺は、【闇雷】三連発をリトル·ワイバーンの顔に当てた。


 俺の【闇雷】は、ダメージにはあまりならなかったが、目眩ましにはなった。

 その隙に、カンナは上級無魔術の詠唱が終わり、【メテオ】を右翼に当て、マリンがダメージを負った右翼に、【強スラッシュ】を浴びせ、右翼がボロボロになり、状態異常の【右翼損傷】で、【飛行】等のスキルが不可になって、AGIも下がった。


 飛べない亜竜は、ただの蜥蜴だった。


 リトル·ワイバーンは、ちゃんと【斬兎刀】の効果があり、俺ばかり攻撃してきた。

 それを俺が避けたり、いなしたりしているうちに、2人がリザード·マンを倒した。後は、俺がいなしながら、3人で攻撃して倒した。


 それで、晴れてマリンがレベル5になった。


 そして、帰る時に、レベル5のハッピーモンスター、グラン·スライムがいた。

 しかし、近くにオーク·ソルジャーがいたので、自分が持つ、最大火力で攻撃しろ。倒せなくても、すぐに逃げろ。と指示を出した。倒せたらラッキーな感覚で挑戦してみた。


 俺は、MPを使っても、問題なく動ける分のMPを【斬兎刀】に込めて、攻撃した。

 マリンは、【強スラッシュ】、カンナは、上級火魔術の【フレア】を喰らわせた。

 それで、グラン·スライムは、倒れた。


 これで、カンナもレベル5だ。


 オーク·ソルジャーが迫ってきたので、その事を言って、先に2人を逃がした。

 グラン·スライムのドロップ·アイテムは、マリンとカンナの攻撃で、グラン·スライムがぶっ飛んだので、ドロップ·アイテムは遠くにあった。…俺の攻撃、意味あったのかな…。


 無意味な事を考えながら、急いで拾ったが、拾った時には、オーク·ソルジャーがすぐそこに来ていた。


 オーク·ソルジャーは、マリンやカンナを探しているのか、キョロキョロしていた。


 探している(そんな)気がしたので、石をオーク·ソルジャーの後ろに投げた。石が地面にぶつかった音に、オーク·ソルジャーが気をとられているうちに、逃げた。

 いつか必ず、倒してやる。と思いながら逃げた。


 逃げた後、2人と合流すると、カンナの腹時計では、昼だったので、十七階層と十八階層の間の階段で、激マズ料理を食べた。


 食べた後、一休みして、オークションの資金集めのために、十七階層でモンスター狩りをして、カンナの腹時計で、夜になったので、迷宮を出た。

 2人がレベル5になったので、今までより早く、モンスターを狩る事ができた。


 俺の経験値も、もうすぐで溜まりそうだ。

 だが、俺のレベル上げる意味が、寿命を増やす事しか意味がない気がする。


 STR DEFは、少ししか上がらないし、INTは、絶望的だし、他の3つは、レベル上げなくても上がるし、意味があるのか…。

 まぁ、寿命増えたら、多少の無茶が出来るようになるから、それはメリットだな。


 そんな事考えながら、迷宮を出ると、まだ夕方だった。

 しかし、俺や、俺に長期間、ついてきていたマリンより、カンナの方がまだマシなので、なにも言えない。


 以前の【バフク】での気づいたら、次の日の朝でした。の記憶を鮮明に覚えている。


 一度マリンに頼んだら、迷宮を出ると、深夜の時や、まだ昼過ぎの時だったので、時間の間隔は、カンナに任せている。


 まだ夕方だったので、【身代わりリング】や、めぼしいアイテムがないか、見てまわったが、なかった。


 家に帰り、女将さんに、報告した。

 あの女将さんが、無愛想な女将さんが、誰にでも分かるほど、笑顔ですごく喜んでくれた。


 その日は、ちょうど師匠も休みだったので、マリンの両親もよんで、ちょっとしたパーティーをした。

 女将さんが、気合いをいれた料理は、どれも絶品だった。


 パーティーの最後に、2人を解放して、2人にこれからもよろしくと言った。

 2人も、よろしくお願いします。と言ってくれた。


 奴隷を解放するには、公務所か奴隷商人が持っている。【奴隷解放紙】に、主人と奴隷の血をつけた後に、主人が「○○を奴隷から解放する。」と言って、言われた奴隷が、主人の手にキスすれば、額の印が消えて解放できる。


 2人の両親は、泣いていた。師匠と女将さんは、すぐに取り繕って、カンナと、これからは、しっかりやるんだ的な事など、いろんな話をしていた。

 マリンの両親、特に父親が大号泣で、マリンが恥ずかしそうにしながら、両親について、話を聞いてあげていた。


 こういう時に、ふと、俺にも両親がいたらな。褒めてくれるかな。2人も恋人がいて、怒られるかな。とか両親がいたらなんて言うか、考えてしまう。


 そんな俺に気づいて、師匠と女将さんが、俺を抱きしめてくれた。

「お前は、俺の弟子であり、息子だとも思っている。」

 俺は、泣きそうになったが、師匠がそれを狙ってるような気がしたので、我慢した。


「そうだよ。初めは、怪しい奴だと思って、監視してたが、今では、私達の家族だよ。将来、本当に息子になるかもしれないしね。」

 監視してたのか…。最初は優しかったのは、そういう事か…。


 師匠は、俺と違うところに食いついた。

「ジン、それだけは、まだ許さん。」


「おや、ボルドー、まだって事は、いつか許すのかい?」


「そ、それは、言葉の綾だ。許さんったら許さん。」

 師匠は、どこかに行った。そんな師匠を見て女性陣は、笑っていた。

 俺も笑いたかったが、マリンの父親は、俺をじっと見ていたので、なんか笑えなかった。


 多分、マリンの父親は、マリンとは、どうするのかを知りたいのだろう。


 俺の意見は、結婚とか、まだ、無理だ。自分の事で精一杯なのに、マリンやカンナの人生も、背負うのは、正直厳しい。


 2人で…俺の場合は、3人か…。3人で乗り越えればっていう意見もあると思うが、出来れば、父さん()のように、出来るだけ、好きな女の子や、その子供を自分で背負いたい。


 父さんは、母さんの意見を、よく聞いていたが、決定するのは、父さんだった。


 今は、逆に背負われている気がする。

 もしかしたら、今も俺は、父さんのように出来ているのかもしれないが、こういう事も含めて、優柔不断なところがある。だから、まだ勘弁してほしい。


 いい時間になったので、今日は、親子で寝てほしいので、そう言って、それぞれの家に帰っていった。


 俺は1人、広いベッドに寝て、こんなに広かったのか。と、隣に誰もいない寂しさがあったが、複数の固有スキルの効果か、すぐに眠りについた。


 目が覚めて、固有スキルのおかげで、普通に眠れた事に対する気持ちが、


 便利なんだけど、少し寂しいし、虚しいだった。


 こういう日くらい、眠れなくなって、2人のありがたみを噛みしめたり、したかった。


 そう後悔?しながら、いつものように、【神速】の練習をしながら、マリンとカンナを待った。

 お読み頂きありがとうございます。

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