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地雷のおかげで生きている男  作者: おむすびさん
まだ知らない常識とカンナ
39/62

ピンチ2 ~父は辛いよ~

 朝食の準備が終わると、女将さんは自分の家に帰っていった。


 マリンとカンナは起きて来ない。

 昨日は遅くまで起きてたからな、仕方ないかと思い、一人で朝食を食べた。


 今頃、女将さんは、師匠に今日、カンナに会いに来て良いと、言っているんだろう。

 師匠も喜んで、来るだろう。そんな師匠を悲しませるなんて、弟子失格だなと思い、聞いた後に、どういう反応をするかが怖い。


 そんな事を考えながら、師匠になんて言うかを、鍛練をしながら考えていた。


 日も結構、昇ってきたので、マリンとカンナを起こしに行った。

 ドアの外から、話声が聞こえた。


 ここでノックせずに入ったら、大変な事になるな。と考え、ノックした。が、返事が返ってこない。声をかけて、もう一度ノックして部屋に入った。


 2人は、なぜか顔が赤くなって、寝たふりをしていた。

 俺は、気づいていないふりをして、2人を起こした。


 2人を起こして?部屋をでたら、女将さんが、師匠を連れてきた。

「カンナ、久しぶりだな。元気にしてたか?」

 嬉しそうに師匠がしていた。


「うん。」

 カンナが緊張していた。


「なんだ?久しぶりだからって、緊張する必要ないんだぞ。お前の父親だからな━━…」

 師匠の娘対する思いをしばらくの間、喋っていた。

 師匠の親バカは本物だな…。


 このまま、師匠の娘愛を聞いておけない。話の途中だったが、

「師匠、お話があります!」

 師匠の話を遮った。


「ジン、なんだ?せっかく…ちょっと待て、やっぱりお前の話は聞かない。なんか、嫌な予感がする。」

 さすが師匠だ…。勘の精度は、完璧に近いな。と尊敬していると、


「ボルドー聞いてやりな。大事な話だ。子供みたいに、逃げるんじゃない。」

 女将さんが援護射撃をしてくれた。


「チッ…、それでジン、話ってなんだ?」


 よし、言うぞ。

「し、師匠、実は…」

 俺が良いよどんでいると、


「なんだ、そんなに言い難いことか?…まさか、カンナをください。なんて言うんじゃないよな。ワハハハっ…って、ここは、笑うところだろ?」

 師匠、正解です。


 俺は正座して、

「師匠、カンナとそういう関係になりました。許してください。お願いします。」

 と、頭を下げた。


「ジン、てめえ、俺の娘と知ってて、手を出したのか!?えぇっなんか言ったらどうだ!?」


「さすがに、師匠に許しをもらってない状況で、まだ手は出してません。でも、そんな日が、いずれ来ると思いま…」


「そんな日は、二度と来ねーよ。俺がお前を殺してやるからな。けっと…」

 …師匠の殺気半端ないな…やっぱりこうなるのね…と思っていると、


 決闘と言う前に、

「お父さん、やめて!僕が選んだんだ。それを許してよ。」

 師匠にカンナが、言った。


「カンナ、本当にジンで良いのか?後悔しないな?ジンは、━━こいつに、お前の初めてを、奪われてもいいん…」

 本当に俺でいいのかを、俺の欠点とともに、ひつこいくらいに聞いていた。


「お父さん、いい加減、ウザイ…っていうか、もう初めてじゃないし…。」

 師匠にとっては、衝撃的な発言をした。


 確かに、独立して5年も経っているのに、娘が、まだ捨ててないっていうのは、父親の願望だろう…。


 その発言が、よほどショックだったのか、なにも言えなくなっていた。


「ボルドー、認めてやりな。娘はもう独立してるんだ。しかも、奴隷だよ。普通は、もうヤってるよ。だが、ジンは私達の許しを望んでくれた。そんなものいらないのにね。通さなくていい筋を通しにきたんだ。もし、ジンじゃなくてブータンのような奴━━、それでも、決闘するって言うのなら、まず私としてから、ジンと決闘しな!」


 女将さんの話は、結構続いた。俺じゃなくて、ブータンみたいな奴だったら、とか、自分もそうだけど、大半は師匠がカンナを甘やかしたからだとか、あまり関係のない、師匠の愚痴を、それらを聞く度に、ただでさえ、娘の告白に、ライフが減っているのに、師匠のライフが削れていった。


 終いには、まず自分と決闘しろ。と言われて、師匠のライフはなくなった…。


「わ、分かった…。ジン、娘をよろしく頼む。」

 女将さんの、説得?にしぶしぶ頭を縦に振った。


「はい。幸せにできるよう、頑張りますので、これからもよろしくお願いします。」


「あぁ…任せたぞ…。」

 助かった…。無事に終わって、女性陣は喜んでいた。俺も喜んではいたが、師匠に気を使い、表に出す事はなかった。


 マリンの父親もそうだったけど、この世界の…いや、元の世界でもか…娘をもつ父親は、どうして、こんな目に会うんだろう。

 これは、年頃の娘をもつ父親の宿命なのかもしれないな…。

 だけど、娘を持たない俺には、その気持ちまでは、分からない事なんだろうな。


 閑話休題。


 師匠との話が終わり、昼食を食べて、【魔力感知】を得るために、カンナの…ではなく、師匠の魔術を喰らっていた。


 この時ほど、師匠が魔術士系じゃなくて、あと、魔術の威力に個人差がない世界で良かったと思う日はなかった。


 個人差がある世界なら、師匠の意味が分からない力が加わって、今より、辛い事になったはずだ。

 

 それでも、ぼこぼこ当ててくるので、かなり、辛いが…。


 だが、師匠の心はこれ以上に、傷つき、辛かったはずだ。と、粛々と受けていた。


 もちろん、この日だけで、【魔力感知】を覚える事もなく、寿命も50年削れた。

 終わった後、師匠とお風呂に入り、夕食を師匠と二人で外食した。

 お風呂に入った時は、無言でなかなか厳しかったが、酒が入り、謝ってくれた。


「ジン、すまんな。ちょっとやり過ぎた。これから…カンナのこれからを、よろしく頼む。」

 涙を浮かべながら言った。師匠が泣くなんて、初めて見た。


 それを見て、カンナを大切にしないといけないな。そう思った。

「はい。でも、これからも、よろしくお願いします。今日は、師匠の事を考えて、我慢しましたけど、今日みたいに、教えるのは勘弁してくださいね。」


「そうだな。カンナが泣くような事がなければ、なにも心配はいらないぞ。だが、あった場合は…まぁ、あまり心配してないがな。」

 あった場合は、どうなるの?と思い、カンナを大切にしないとと改めて、強く思った。


 それからも、長い間、酒を飲んだ。


 途中で、マリンの父親も合流した。酒の席ではなく、しっかり報告したかったが、話の流れで言うよりは、と思いマリンの父親にも報告をした。


 マリンの父親は、おめでとう。だが、マリンの事も忘れるなよ。と言われて、それは、あり得ません。と言った。


 今日の酒の肴は、父親達の娘自慢から、父親達のいろんな愚痴だった。二人は意気投合していた。俺は、ただ聞いていた。


 師匠の「最初に、カンナに手出した奴、見つけだして、ぶっ殺す。」と言った。怖かったのと、マリンの父親の、目線が痛かった。


 【ヤスラギ亭】に着くと、マリンとカンナは寝ていた。

 少し残念だったが、酒が入っていたし、こんな状態で、俺と初めてするのは、失礼だと思い、良かったとも思った。


 ※ここから、ハーレムの話になります。ライトだと思いますが、苦手な人は飛ばしてください。

 次回の前書きに、なにがあったか、ざっくりと載せます。

 これで二章終わりです。

















 寝て、しばらくすると、違和感があり、目が覚めた。


 目を開くと、マリンとカンナが二人で、俺にいろんな事をしてくれていた。まだ、酔っていたが、こんな風にされて、なにもしない方が失礼だと思い、頑張った。


 カンナは、ローブで体型が分からなかったが、胸が思ったより大きく、というか、身長は俺より低いのに、マリンより大きく、着痩せするタイプだった。


 マリンは、スレンダーで、出るところは、出ている。モデルのようなキレイさだが、カンナは、グラビアアイドルのようなキレイさだった。


 幸せな時間だった。


 それから、カンナは、まだ未経験だった。

 無理させず、終わらせたと思う。


 師匠がウザかったので、男と手をつないだ経験はある。という意味で、言ったようだ。


 確かに、あの時は、なにをとは、誰も聞いてなかった。ってか、誰も聞けない、聞かなくてもそういう事だと、思うだろう。

 あの、タイミングで言ったという事は、確信犯だろ…。


 この秘密は、師匠に知られる事なく、墓場に持っていきたいが、今までの事を考えると、無理な気もしていた。


 マリン一筋だと思っていたが、一度経験してしまうと、カンナも手放したくなくなった。

 俺は、最低な人間なのかもしれないと思った。思ったが、マリンが賛成したとか、この世界では、良いんだ。など、自分の都合の良いように、考えた。


 父さんや師匠、マリンの父親は違うのに、その事を忘れて、男の代弁者気取りで、自分が最低ではない。これが男という生き物なんだ。


 そう自分を納得させて、ベッドを二人に譲り、床で、眠りについた。

 ※二章終わりです。


 お読み頂きありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 娘が奴隷になっているのに、その主人を殺そうとする父親てバカなの? そもそも、娘が自ら奴隷になったのを知らずに今更父親ぶるなよ!て言いたいですね。
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