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二人の自分 私と俺の夢世界~最強の女神様の化身になった私と、最高の魔法使いの魔術回路を埋め込まれた俺は、家族に愛されながら異世界生活を謳歌します~  作者: ソラ・ルナ
第六章 天上界編

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717.アーネストside75

 俺達の召喚された世界『ラース』。

 地上を豊かにしている仕組みの一つとして、龍脈の上に設置してある『オーブ』があり、その入れ替えを俺と蓮華は任された。

 正確には俺は入れ替えを、蓮華は魔力の注入をだったが。


 『オーブ』にはそれぞれ属性の力が宿っていて、その力が土地に強い影響を及ぼしている。

 水の『オーブ』がある土地は海や川がとても澄んでいたり、火の『オーブ』がある土地は暑いとか、そんな感じで密接した関係にある。


「一つ確認なんだけどよ。それは返せるのか?」


 ここが一番大事だ。

 もし返せないのなら難しい事になる。


「大丈夫です。一度本物を見る事が可能であれば、私は模倣出来ますので」

「!! あー、成程な」


 そういえばそうだったな。

 なら、一度持ってきてすぐに返せば、影響は少なくて済む、か。


「って、それならメシアが直接行けば良かったんじゃねぇか?」

「まず一つ目に、行く理由はありません。理由を探られてほんの少しでもヴィシュヌに気取られるわけにはいきません」


 そういう事か。


「手が出せないってのは?」

「仮に理由を適当につけて『ラース』へと向かった場合。かの世界にはユグドラシルを始めとした、強力な神が多く根を張る世界です。私も自身の力に自信はありますが……勝てたとしても、無傷というわけにはいかないでしょう。そんな隙を見せれば、ヴィシュヌに文字通り取り込まれる可能性が高い。なので、そんな危険は犯せないのです」

「待て待て。なんでいきなり戦う事前提なんだよ!?」

「他の世界の神が、浸食をしようと攻めてきた……と見做すのです。私が行くという事は、そう取られるのです。私は、世界を侵食する混沌(カオス)陣営なのです、不本意ですが」


 あ、あー……。そりゃそんな陣営の奴が自分達の世界に来たら、戦争になるわ。

 母さん達とメシア達の全面戦争か、想像もしたくねぇな。

 それでも……母さん達が勝つと思っちまうのは、身内びいきなのかもしんねぇけど。


「アーネスト、協力をお願いできますか?」

「あー、そういう事なら分かった。俺が行くのが一番だな」

「ありがとうございます。ただ、注意点としてアーネストはアーネストとして向かう事が出来ませんよ?」

「え?」

「この部屋を出れば、その行動は全てヴィシュヌに見られていると思ってください。まだアクエリアスが連れてきた新たな部下、仲間という認識なので、そこまで注視はされていないでしょうが……それでも、アクエリアスが連れてきたというだけで、ある程度の注目は受けてしまうのです」

「マジかよ……って事は、俺は白騎士として『ラース』に戻って、龍脈を奪って戻ってこなきゃなんねぇって事か?」

「そうなります」

「無理ゲーじゃねぇか!?」

「「むりげー?」」


 おう、こいつらはそんな単語知らねぇか。


「ゴホン。いやえっとな、あの『オーブ』はさ、地上の皆の生活を支える、大事なもんなんだよ。それを一時的とはいえ持ってくってのは、それなりの理由が必要になるけど、それは言えねぇじゃん?」

「そうですね」

「そうだな」

「で、だ。そうなると、盗むしかねぇじゃん? そうするとだな、それに一瞬で気付く化け物が居るんだよ」

「マーガリンですね」

「マーガリンだな」

「お前らよく知ってんじゃねぇか……。そんじゃ加えて説明すっけど、その人は俺の母親だ」

「「!?」」

「勿論生みの親ってわけじゃねぇぞ?」

「大丈夫です。その辺の理解はあるつもりです」

「ああ」


 こいつら本当に姉妹だなって実感するな。

 メシアはデュナミスがそうだからってのもあるんだろうが。


「だからってわけじゃねぇけど……その人の強さもよく分かっててだな。……正直、逃げ切れる気がしねぇんだよ」


 これは本当にだ。

 強さは大分追いついた気はしてる。

 けど、母さんや兄貴の強さは未知数だ。

 本質的は部分で、俺はまだ並べていないと思っている。


「戦う必要はないのでは?」

「いやそれは……白騎士として会うんだぞ?」

「その方はアーネストの母親なのでしょう? ならば、バレるでしょう」

「!!」

「ヴィシュヌや知らない者ならばともかく、母親を騙せるとは思わない事ですアーネスト」

「……ははっ。それもそうだな」


 蓮華は騙せたけど。いやあれは兄貴がいたから、流れで信じてくれたってだけか。


「うし、なら任せてくれ。なんとか上手くやってみせるぜ」

「お願いします。……そうだ。マーガリンに手紙を書きますので、それを渡してもらえますか?」

「おい。それ俺の正体がどうこう以前の問題だろ!?」

「いえいえ。まず正体がバレないと手紙をそも受け取っては貰えませんよ。彼女の慎重さは神界屈指ですから」


 ああ、母さんは外面はそんな感じなんだよな……。

 俺や蓮華の前だと、アレなんだけどな……。


「分かった。そいや腹減ったんだよな……なんか食うもんねぇかな?」

「アーネスト……」

「ふふ。では好きな物を言ってください。創りましょう」

「そこは調理の方で言ってくれよ……メシアの魔力食うみたいじゃねぇか……」

「いえいえ、元はそうかもしれませんが、創られたモノはもう違うモノですよ?」


 神様視点と一緒にしないでくれよ……。

 けど、頼んだラーメンは俺の知ってる味と全く同じで、お代わりしてしまった。


「何だコレは……!? う、美味いっ……!」


 一緒に食べたアクエリアスが美味しさに悶絶していて笑っちまった。

お読み頂きありがとうございます。

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