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不幸のお届け物  作者: 月海みやび


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8/9

8話

7月21日(火)午前10時

田中宅


電話を外してから、平穏な日々が戻って来ていた。


夏休みに入り、一人の時間も減っている。


「おはよ〜⋯」

「美咲、おはよう」

「お姉ちゃん!おはよ!」


3人揃って、遅めの朝食にする。


「美咲、今日は出掛けるの?」

「⋯いや⋯まだ心配だから⋯家に居るよ」

「もう大丈夫よ⋯美咲、友達と遊んだりしたいでしょ?」

「うん⋯でも、もうちょっと⋯様子見」


娘の優しさに、笑顔がこぼれた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


同日午後12時


「お母さん、今日のお昼何?」

「悠斗がサンドイッチ食べたいって言ってるんだけど⋯」

「私は何でも良いよ」

「じゃあ、サンドイッチ作るわね」

「手伝うよ」

「⋯悠斗は?」

「寝てる」

「そう⋯なら、一緒に作って貰おうかな」


娘と並んでサンドイッチを作る。


他愛もない話をしながら笑い合う時間に、幸せを感じた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


同日午後8時


「ただいま〜」

「おかえりなさい」

「パパ〜!」


旦那が、駆け寄って来た息子を抱き上げる。


戻って来た幸せな日々に、頬が緩んだ。

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