2話
6月28日(日)午後1時
朝日モール
「あ〜、お腹いっぱい!」
「ボクも!」
幸せそうな子供達を見つめ、旦那と微笑み合う。
「帰る前に、お手洗い行ってきていい?」
「⋯俺も行きたかったんだけど⋯」
「二人とも、行ってきたら?悠斗とここで待ってるから!」
椅子に座る娘に続き、息子も隣に座る。
「じゃあ、すぐに戻るから⋯ここから動くんじゃないぞ?」
「美咲⋯悠斗をお願いね」
「任せて!」
「いってらっしゃ〜い」
旦那と二人、お手洗いへと向かう。
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お父さんとお母さんを見送り、スマホを弄る。
何が楽しいのか、弟は隣でニコニコしながら辺りを見回していた。
「あっ⋯!こんにちは!」
見た事もない男性が、笑顔で弟の目の前にしゃがみ込む。
「これ、良かったらどうぞ」
「ありがとう!」
差し出された飴を、笑顔で受け取る弟に慌てて声を掛けた。
「こら⋯!知らない人から、貰っちゃダメでしょ!?」
「え〜!」
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一足先に子供達の元へ向かっていると、知らない男性が息子の手を握っていた。
「っ⋯!あの⋯!子供達に何か?」
「ああ⋯いえ、飴をあげただけですよ」
「飴⋯?」
息子の手元にある飴を見て、思わずため息を漏らす。
「悠斗、ダメだろ?」
「え〜!やだ、アメ欲しい!」
「飴なら、買ってあげるから⋯!」
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お手洗いから戻り、目を丸くする。
「⋯長谷川さん?」
「あっ⋯!先日はどうも⋯」
「いえ、こちらこそ⋯」
「⋯真由美、知り合い?」
「ほら、この前⋯美咲の荷物を届けてくれた⋯」
「えっ⋯!?あれ、この人だったの!?」
「そうとは知らず、すみません⋯!」
「いえ⋯気にしないで下さい⋯じゃあ、僕はこれで失礼しますね」
立ち去る長谷川さんを見送る。
「悠斗、この前会ったんじゃないの?」
「う〜ん⋯覚えてない⋯」
「一瞬だったから、仕方ないわよ」
「そうだ!ママ!アメもらった!」
「良かったわね」
何気ない家族との会話に、幸せを感じていた。




