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とらいあぐる  作者: おきゆむ
高校一年 春
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近藤くんのことが好き?②

私は渡り廊下を一緒に並んで歩く斎藤さんの言葉に必死に耳を傾ける。


「…だから、もし沖田さんが近藤くんのことが好きなら諦めようかと思ってたの。…幼馴染として好きなら、私が異性として近藤くんを好きになってもいいかな?」


「勿論。私に出来ることがあったら言って、協力するからさ」


笑顔で答える。


「…ほんと?でも、近藤くんみたいな人が私なんて相手にしてくれるかな…」


斎藤さんが苦笑する。


「そんなことない。斎藤さんみたいに可愛いらしい女子なら大もきっと好みだと思うよ」


更に頑張って笑顔を作る。


私の言葉に斎藤さんはぶんぶんと顔を横に振った。


「沖田さんの方が私よりも何倍も可愛いよ…それにかっこいいし…実際、ウチのクラスの中で沖田さんが好きな男子結構いるみたいだし…」


今度は私がぶんぶんと顔を横に振った。


「…何、言ってるのよ?そんなのきっとでまかせだよ。こんなガサツで女子の片隅にも置けないようなヤツを誰が好んで…」


そう言い切ろうとした時、ふと頭の中に原田の顔が浮かんできた。


「まあ、例外も中にはいるか…」


「えっ?」


「ううん、なんでもないよ。大丈夫、斎藤さんが自分で思っている以上に斎藤さんは魅力的だよ。私が男だったら絶対に放っておかないわ!お世辞じゃなくマジだからね」


斎藤さんにぐっと顔を近づけて力説する。


「ありがと…」


斎藤さんが少し困った表情を見せる。


それがまた可愛い。


「…そっかぁ。大と斎藤さんが上手くいったら、きっと結婚式の仲人は私だね」


「ちょ、ちょっと気が早すぎだよ…!」


斎藤さんが顔を真っ赤にして、私の制服の袖を掴む。


それを見て、思わずクスッと笑い声をあげる。


それから斎藤さんはしばらくの間、顔が真っ赤になったままだった。


…しかし、この時の私は心から笑えていたのだろうか?


きっと、幼馴染の大が私から離れていく気がして寂しさを感じてしまったのだろう…


きっと…

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