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第4話 薬草採取 再び

「春野さーん」

「はいはい 清水さん どうしました? 」


「試験、受かりました。これで薬草採取いけますね。依頼ください」


春野さんがファイルを渡してくれた。


「金貨草と満月草かぁ。もっといいやつない? なんか幻の万能薬とかさ、どーんと稼げるやつ」

「ありません」

「大丈夫 鑑定あるし、幻だとしてもわかるし。あ、もしかして人がたどりつけない所にあるとか? 」

「そんな依頼はありません」

「なんでよ。夢じゃん。ロマンじゃん。どーんと稼げるやつ」


はぁーといつもの溜息をついた春野さんが言った。


「あのね 清水さん。そもそも 幻の植物とか人の行けそうにないところに生えてるやつなんて、はなから薬にしません」

「え なんで」

「安定して供給できないものなんて 薬にしちゃだめなんです。肝心な時にアテにできないでしょ」

「でもさー」

「大抵の薬草は、安定供給できるように栽培されてます。薬草採取なんて不安定なものに頼るわけないでしょ」

「じゃあ なんで金貨草とか満月草の採取依頼があるのさ」

「それは どこにでも生えているので、わざわざ栽培するよりとってきてもらった方がコストがいいんですよ。そういうのはほかにもいくつかありますよ。そして代替品もいくつかあって、あればいいけどなくても大丈夫なものばかりですね」


アテがはずれてしまったけど ふと思いついた。


「じゃあさ、栽培できないやつとかあるじゃん。マツタケみたいな。そういうのの依頼はあるでしょ」

「マツタケっていうのがわかんないですけども、確かに栽培できないものはあります。でも、依頼はないですね」

「なんで」

「あのね 清水さん。そういう栽培できないやつは、生息地とか群生地を村や商人とかがちゃんと管理してるんですよ。枯れないように、環境を整えてね。だから勝手にとったりできません。清水さん 薬草取りに行って 柵とかで囲っているところがあったら 入ってとっちゃだめですよ。罰せられます」


「じゃあ試験受かったのって無意味?!」

「いえ 簡単な薬草採取できるってのもありますし、薬草畑の世話って仕事が受けられますよ」

「ロマンがぁぁ」


春野さんがにっこり笑って言った


「安定と供給です」

 





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