鈴木2号の過去 中編
鈴木2号の話、長いと思われるかもしれませんが1号ほどではありませんので気を付けて下さい。
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「と、こんな感じでやす」
「へえそのリーダー確かにすごいけど、スーパーマリアの落とし穴の所で詰むわねw……あれ? あんた何処で死んだの?」
「おひぇ? そういや……あ、この先でやす。もう少しお待ち下せえ」
「はいっ!」
ーーーーーーーーーーーーー30年前ーーーーーーーーーーーーーー
「時間でやすね」
「いき、ましょう」
ーーーーーーーーーーーー鐘隙金融ーーーーーーーーーーー
「こんにちは○○電気の者です。社長室のエアコンの修理に来ました」
鈴木は電気屋になりきりここに潜入するという事なのか?
「それはお疲れ様です。ですが変な予告状が来ていまして……」
「予。告状。です、か?」
「はい」
「ですが今日来てくれと連絡があり、こっちも忙しい中来たんですけど? 私達はその予告状の送り主に見えますか?」
「確かに見えませんけど」
「何故そこまで慎、重なんです。か? 予告状の内。容は?」
「それは……社長室には金庫がありまして……その中には大事なブラックダイア入っていて、予告状にはそれを狙っている内容で……部外者の一切の入室を禁じています」
「そうで、す。か」
(鈴木。どう。するんですか? 従業員が取、り立てから戻ってきま、せんか?)
(大丈夫でやす。手は打ってありやす)
「夏はエアコンを修理の依頼が多くて大変なんですよ? やっと順番が回って来て喜んで下さるお客様もいるくらいです。現在そういう状況なのに……ここで追い返したら次の所に行きますよ? そして次来るのはおよそ1か月後になるでしょうね。それまでこの暑さを我慢出来ますか?」
「そ、それは……」
「では社長室以外のエアコンの点検のみで帰ります。それならよろしいでしょうか?」
「確かに最近なんか変な音がするので……気味が悪いし……もし直せるのなら全部直して頂けると助かるんですけど」
「はい、ではではお邪魔します」
(どうや。ったん。ですか?)
(過去にここにバイトで潜入していた時に細工をして置きやした。さあ社長室へ向かいましょう)
成程、エアコンに異音が出る細工をし、故障してると思い込ませ、修理か……
(ここ、のエアコンは。直さな。い。でいいのですか?)
(そんな技術はありやせん。そもそもこんな会社はこの世に必要ないでしょう? エアコンだけでなくこの会社自体も潰す予定で来ているんでやしょ? まあ、音源を止めればそれで解決なんでやすがね。でもそれすらしたくないでやす。スノーさんは真面目過ぎやすってw )
最上階の社長室の前まで進む一同。
「ここでこれに着替えて下せえ」
「は、い」
鈴木の用意した服に素直に着替えるスノー。
「これは何の服でしょう」
「これはこの会社に勤める新人OLの森久 美子の制服でやす」
「私。は男ですが?」
「大丈夫でやす。声も顔もスノーさんと全く同じでやすから」
奇跡であるな。
「は、い」
「俺はスノーさんの後ろに隠れて一緒に入りやす。そのお茶には睡眠薬が入っていやすので、眠ったら仕事開始でやす」
コンコン
「失礼。しま。す」
「ひぃ? だ、誰も通してはいけないと言われていなかったのか?」
扉の内側から男の声が聞こえる。その声は酷く怯えているように聞こえる。
「お茶を持っ。てまいりま。した」
「おおそうか入ってくれ」(確かこれは森久君の声だなあ。あれ? 何でこんな打ちにくくて読みにくい喋り方なんだろう? まあいい。喉も渇いているし)
ガチャ
「失、礼しま。す」
コト
「おおいい香りだ。宇治の最高級の香りだ」
ず、ずー
「では、失礼。しま。す」
「あ、あれ? 森久君? そんなに頭が尖っていたっけか……おや? なんだろう 眠くなって……」
ぐうぐう
「寝やした! さあスノーさん! 金庫を破って下せえ」
何とこの男金庫の鍵を開ける技術があると言うのか? あのごつい指からは想像が出来ぬが……
「は、い。ア、アイイイイイイイイイイイ」
メリメリッ ガジャーン
な、何たる事だ! スノーは素手で金庫の扉をこじ開けた! その間数秒。
「ありまし、た一万円札。も沢山ありますね。ま。あ私はこれさえ。あればいいです」
そう言い黒いダイアを取り出す。
「金要らねえんでやすか? じゃあ俺がしまいやすぜ」
そう言いつつ持参した工具箱の中身を全て出し、金を詰める。
「作業終了! スノーさん! 出した工具とOL の衣装はスノーさんの工具箱に入れて、さっきの作業着に着替えて下せえ」
「了解。です」
この間3分
「睡眠薬の効果も体に残らない程度の必要最小限の量しか入れていやせん。そろそろ目が覚める頃ですぜ」
「では出ましょう」
悠々と階段を下りる二人。
「修理終りました」
「ありがとうございます。お金は?」
「振り込みで受け取る予定ですのでご心配なく」
「そうなんですね? ご苦労様です」
「またごひいきに♪」
「大成功! ちょろいもんだぜ」
「ち、ょろいで。す」
「1、2、3……3000万ありやす! 大量でやす! よし! 明日ディスティニーランドにいきやす?」
「う、あまり乗り、気ではないですが。行って見ましょう」
「色んな所を周りやしょう」
「。は。い。」
ーーーーーーーーーーーーー翌日ーーーーーーーーーーーーー
「さあディスティニーランドでやすね」
「は、い」
「その前にエステにでも行きやしょう。やはり綺麗になってから楽しむのが礼儀ですぜ」
「エ、ス。テとはなんです?」
「エステは美容やリラックスを目的とした施術を提供する専門施設ですぜ。フェイシャルやボディトリートメント、マッサージなど様々なプログラムがあり、美肌やリフレッシュ効果を得る事が出来ます。金がかかりやすが疲れを取りに行きやしょう」
「プス」
「え?」
「ボスーン」
「おひぇ? スノーさんの頭から煙が……」
「鈴木。英、語をこんな、に沢山使うの。は止めて下。さい鈴、木」
「す、すいやせん……まあ百聞は一見にでさあ。行きやしょう」
「は、い」
ーーーーーーーーエステ グロウビューティーセレストーーーーーーーー
「お邪魔します」
「お邪。魔しま、す」
「はい……え……」
「どうしたんでやす?」
「何しに来たんですか?」
「それは施術をして貰おうと思って来たんでやす」
「……」
「どうしたんでやす?」
「後ろの黒い方は誰ですか?」
「スノーさんの事で?」
「まさか彼も施術希望ですか?」
「あたりまえでやす!」
「無理です」
ぬ?
「え?」
「え、?」
「彼は……無理です。不可能です」
「どういう事でやす?」
「ビジョンが浮かばないんです」
「なんででやす!!」
「プス……プスプス」
「あっスノーさんがまた爆発しそうでやす!!」
「プロで10年目の私の直感と言えば分かりますか?」
「そ。うで。すかでは帰りまし。ょ。う。」
「なんででやす! 金はあるんでやす!」
「金で何でも出来る訳じゃありません。技術には限界がある。プロはその線引きが分かる! これは範疇を大きく超えてしまっている」
「今の状態から少しでもキレイになれればそれでいいんでやす」
「それだったらまず風呂に入ってその体臭を無くしてからにして下さい!」
「朝、風呂に入った筈で。す」
「スノーさんは洗ってもこういう匂いなんでやんす」
「ならば無理です。施術に集中出来ないでしょう」
「こんなに頼んでもダメなのか」
「鈴木! 我儘、を言う物では、ありませ。ん」
「お金は差し上げますから帰って下さい」
「金じゃないでやす! と言うか……綺麗になる権利すらスノーさんには無いと言うんでやすか? 差別でやす!!」
「そのひどい臭い、それがいくら洗っても取れない事実。更には皮膚が緑色じゃないですか……これは……差別じゃない。区別だ。そしてこの人はどう考えてもここに来てはいけない人です。恐ろしすぎます……」
「行き。ましょうみっともないですよ。鈴木」
「へい……」
スノーは5万円獲得。相当触るのが嫌だったのだろう。
「このお金で何か。食べまし。ょう」
「いえ、もうランドに直行しやしょう! いやな事は早く忘れないとね。ランド内で食べましょう」
「別に気。分を害。してい。ませんあ。の時の事に比、べれば」
「逃げられた時でやすか……もし再会したら往復ビンタくらいはカマしてやるんですよね?」
「いいえ。何もしません」
「そうでやすか……もう忘れたいんですか?」
「はい、忘れられる。ものなら忘れたいで、す」
「で、ですよね……い、行きやしょう」
二人は外へ出る
「鈴木。私。は決めました、」
「へ?」
「エ、ス、テ、を自分で作り。ます」
「ゲットした金で? ですが……相当かかりやすぜ?」
「はい沢山、仕、事をす。る」
「へ、へい!! でも今日はランドに行きやしょう」
「へ、い」
「あっしが伝染ってやすw」
「フゴ、フゴゴゴw」
「じゃあ電車に乗りやしょう……うわ、後5分で出てしまいやす。急ぎましょう」
「ヌイッ」
逆立ちを始めるスノー
「乗り。なさい!」
「乗りにくいでやす」
「首。の上、に腰掛け、なさ。い」
「へい」
「行き、ます」
ガサガサガサガサ
「おひぇえええええ早いでやす!」
「駅に着きやしたね。流石の怪力でやす」
「鍛えてい。ますか、らね。鈴木、鈴木も鍛えるのですよ」
「いえ、その、力仕事は勘弁でやす……電車内ではゆっくり休んで、回復させて沢山周りやしょう」
「。はい」
ーーーーーーーーーーー3時間後ーーーーーーーーーーー
「着きやしたぜ」
「いきま。しょう」
とことこ
「ディスティニーランドはあちらになるでワキ!」
「賑やかでやすねえ。あ、ワッキーがいやす。何か立て札を持ってやすね」
「かわい、いです」
「そうすか? 何か書いてありやす。多分でやすが、あの矢印の方向がランドでやすね。あのワッキーは案内役でやすね」
「あれが、ワッ、キー。あれが園内に沢山隠れてい、るそうです」
「それは初耳でやす」
「どちらが沢山見つけられるか競争しましょう」
「へい!」
「チケッ。トは受付に渡すん、ですよね」
「そうでやす」
「お願いします」
中に入る二人
「にぎや、かです」
そこは正夢の国と言われるだけあり沢山のキャラクターが迎えてくれる。
ワッキーに、ワッキーの恋人のアユミニーマウス、アヒルのアフルドダック、その恋人のフォアグリーダック、犬のプルートゥ、犬のグーフフィww、白熊のプウサマ。他にもシンデレフやピーターパソなどの童話に登場するキャラクターまでもがみな笑顔で挨拶してくる。
「握。手し。てくだ、さい」
「ようこそ正夢の国へ」
ガシッ
「うれし。い」
涙ぐむスノー。何回もお辞儀し次のキャラクターにも握手を求める。
「ス、スノーさん……嬉しいのは分かりやすが握手だけで日が暮れちまいやすぜ?」
「あ、と一人です。ので」
ガシッ
「うっ、いたいです」
「あ。あっすい。ません」
「スノーさん力加減して下さいね」
「鈴木が焦らせ。るからで。しょう!」
「おひぇ?」
「じゃあ周りましょう。どこからにしますか?」
「うーん俺もあまり知らないんすよね。ワッキーを探しながら適当に周りやしょうぜ」
「わかりま。した」
「じゃあ行きやしょうあ、腹が減っていやすね」
「じゃあご飯ですね。しかし、広、いで。すね、」
とことこ
「あっ 園内のフードコートでやんす。メニューがありやすね。どれどれ?」
・ワッキーラーメン 2600円
・グフフィーwwホットドッグ 2700円
・ケンタロースステーキセット 11600円
・ジョカインドカレー 2500円
・バショーモピリ辛唐揚げ 3900円
・ラグラーズージー 3700円
・オワタン焼きうどん 4600円
・ミルタソクのミルク 800円
・ワロバットコーラ 1200円
「結構。しま。すね」
「でやすね……こういうとこって高いでやすね……一番安いミルクでもちょっと手が出にくいでやす」
「ですがここの雰囲気、を味わうた。めにはやはり頼みやしょ。うケンタロー、スのステーキセットを2人。前とワロバットのコ。ーラ2人前です!。!」
「ええええええ?」
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「ちょっとちょっと本当に死ぬの? 死んだ時の話をしているんじゃないの? もしそうならこれから急展開が起こるって事よね? でも二人で園内を楽しむイメージしかないんだけど?」
「あ、これはそうでやすね……でやすがここまで話したので最後まで話しやす」
「ここでは死んでいないって事ね? ただの思い出話? って事で聞いていけばいい?」
「へい」
「ま、暇だしいっか。じゃ続けて」
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「うまいでやすうまいでやすう」
「これはおいし。いですね」
ケンタロースのステーキセットは空腹の二人の腹を満たした。
「しかし、こんな高い物を食ったのは人生初でやす」
「私も。どす」
もぐもぐ
「京都出身でやすか?」
もぐもぐ
「言い。間違え。ただけです」
ごくごく
「もう、少し食、べたい。です」
「おひぇ? まだいけますか? このバショーモピリ辛唐揚げなんかどうです?」
「い、え。辛いのは苦手で……」
「じゃあその下のラグラーズージー? なんてどうでやす?」
「何か聞。いた事が、ありま。すが……嫌な予。感しま、す」
「何言ってるんですか? ここは夢と冒険の国でやすぜ? 冒険しやしょう!!」
「そうですね、は、いそれにしまし、ょう」
「店員さんラグラーズージーお願いします!」
「はい! ありがとうございます!」
ーーーーーーーーー5分後ーーーーーーーーー
「お待たせしました!」
「ほう、これがラグラーズージー?」
鶏肉の料理の様だな。しかしこれは……
「い、ただ。きます」
もぐもぐ……
「ぶっ……がゃぶぃぐぅ」
「え?」
「これ、やはりこの前。食べたラーズージーです。ラ。グが頭についていて。気づきませんでした」
「辛い料理でやすよね?」
「そう、どすご。ほごほ」
「これはもう食べ。られません鈴木いかが。ですか」
「そうでやすか? 腹は減ってないけどもったいねえのでいただいておきましょう。もぐもぐ……美味いでやすけどねえ……ちょうどいい辛さでやんす!」
「すご、いです尊。敬します」
「初めて尊敬されて嬉しいでやすwさて、周りましょうか」
「そうで。すね」
外に出るとプウサマハニーハントの文字が二人の目に飛び込んでくる。
「このアトラクションに乗ってみやしょうぜ」
「は、い」
このアトラクションはまったりとした森の道を移動式のカップの中で進むジェットコースターのゆっくりした物だ。老若男女問わず人気で、時々出現するクマのプウサマに遭遇できると幸せな一年を過ごせるといわれている。
「ここでプウサマに会えるといいことがあるらしいでやすぜ」
「そう。ですか? じゃあ会え。れば。次の仕事も、成功、します」
カップに乗り込む二人。
「動きま。したわく、わくします」
「……」
「あれ? 鈴木。どうしまし。たか?」
「のろいでやすねえ」
「そう。です、ねこれは景色を楽しむも、のなの。でしょう」
「もう降りやす。何にも楽しくないでやすう」
「落ち着い。て下さい、一周するまで下りられませんよ」
「はあっ」
鈴木は突然移動中のカップから飛び降り入り口を目指す。
「なんと、言うせっかちな鈴木でし。ょう」
ーーーーーーーーーーーー5分後ーーーーーーーーーーーーーー
「スノーさんお帰りでやす。待っている間に飲み物を買ってきやした。どうぞ!」
「ありがとうございます。ですが鈴木突然下りるのはい。けません」
「へ、へいすいやせん……」
「分かればい。いです。次はどこを周りましょうか?」
「今度は少し勢いのあるアトラクションがいいでやす」
「どこ。が早いで、すか?」
「ゼブフイカのメリーゴーランドなんかどうでしょう? さっきよりは速いでやす」
「何で。すかそ。れ。は?」
「馬の上に乗って回るやつでやす」
「楽し、みです」




