針山 包丁ナズナを求めて
「鬼全員が閻魔様を慕っていると言う事が大間違いなんだオニ」
赤い体の鬼が機嫌が悪そうな顔で声を掛けてくる。
「あっ噂をすれば! あんた私達の話、盗み聞きしてたんだね?」
一匹の監視の鬼が、アリサ達の会話を聞き近寄って来る。頭上には達人Ⅲと言う階級が輝いている。戦力で言うと20万から27万程度と言った所だろう。亡者が提案した薬草を引き抜ける程には少し足りない。下っ端の鬼なのだろう。
「誰?」
ピキーン 160『日、数人の鬼と会話』
「また上がってる……もう力は要らないのよ……欲しいのは情報よ……」
「ん? 突然独り言オニ? 赤鬼だオニ! 閻魔様は考え方がもう古いんだオニ。ここだって血が濁ってだまが出来るんだけど、わざわざ日曜日に閻魔様がそれを掬ってどこからか調達した新しい血を追加するんだオニ。
そんな面倒な事するくらいなら別の責め苦にすればいいオニ!」
「まあそれは仕方ないんじゃない? それが地獄たる所以なんだし。あんたも鬼ならそれは受け入れなさい……ってか、そもそも鬼って何なのよ?」
「閻魔様に生み出され、忠実に従う生物だオニ」
「なら仕方ないでしょ? 逆らえないだろうし……それに、給料も貰ってるんでしょ?」
「一応……でも少ししか貰ってないオニ!」
「満足いったお金は貰ってないんだ……じゃあ他の物何か貰ってるの?」
「食料オニ。それで我慢しろって
【言われた】
オニ」
『そしたら言われた 払わないで良いって 自分の心に言われたから盗んだ』
「へえ」(あっ、またあの歌だ……突然来るよなあ……でも、流石に慣れて来たわ。そして……これが来る法則も分かった! でも何でこの単語に反応して? そしてなんで私にだけ聞こえるの?)
「ん? 突然どうしたんだオニ? 振り返っても何もないオニ?」
「何でもないよ♪」(やっぱりこいつには聞こえていないわ)
「は? 今、何でもありそうな行動をしてたからオニ。まあいいオニ。オイラたちは今の生活に満足していないオニ。だからあんな奴が死んでも別に気にしないオニ」
「そうなんだ。鬼の世界も大変なのね。でもあなた赤鬼って言ってたけど、あなた以外にも種類はあるって事?」
「いるオニ! クールな性格の青鬼、優しい緑鬼、太陽が大好きな黒鬼」
黒鬼は日焼けして真っ黒になったという事か? 普通その光により大ダメージを受けそうであるが……
「金鬼とか銀鬼はいる?」
「よくご存じですね。確かに存在します。因みに金鬼は獲得ヘルが高く、銀鬼は獲得戦力が高いのですが材料不足で……最近は作られていませんねえ。銀鬼も素材が足りず難しいらしいです」
血の池で責め苦を受けている亡者が答える。成程、トラクエでいう所のゴールドマソとメタルスイラムであるな。
「材 料 不 足! 閻魔様が生み出すのね? しかし物知りねえ」
「そうです。スリーディプリンタでね。一体につき6時間で完成しますよ。因みに赤鬼の材料は唐辛子やキムチで青鬼は水や氷で、緑鬼はそこら辺に生えてる草です。で、金鬼は金塊で銀鬼は銀ですからねえ。莫大な金が掛かるのです」
鬼って簡単に出来るのだなあ。
「そんな人工的に? 近未来!! 私はてっきり閻魔様が口から卵を吐き出して増殖すると思ったのに」
それはドラゴンキューブのピッコロンであるな。
「そんな訳ないオニ」
「じゃあ作られた鬼達であっても閻魔様を憎んでいると言うの?」(ある程度自分の意思を持って生まれてきている? 閻魔の魔力なのかしら? じゃあ従順に設定は出来なかったの? この辺も知りたいわねえ)
「オイラはそうでもないオニ。でも、一部の鬼は嫌っているオニ」
しかし可愛い一人称であるな。
「どうしてかしら?」
「そんなの決まっているオニ。自分が望んでも居ないのに産み出され、休み無しでずっと働き続けるオニ。悪い気分になる方が自然オニ……一応命を吹き込まれた訳だから……ム? なんだその階級は? ……あ、あわわオニ」
ダダダダダ
「あ、逃げたわ。でもみんなコレいじるねwまあ生前では小さい事を徹底的にいじられ続けていたけど」
「外見で判断するなんてひどいですね」
「そうね。それに比べればまだましだけどさ……お話にならないのよねえ。こんな事で逃げられちゃさ」
「仕方ないですよ。それだけその階級が凄い事なんです」
「何か実感湧かないのが悔しいよ。自分の努力で身に付けた物でもないのに……何でよ……1からやり直したいわ」
一体どうしてだろうな? アリサは特別何かがあるのだろうか?
「当たり前ですけど階級は一度上げたら下げる事は不可能です」
「でも、250万と言う凄まじい戦力でもこの草は取れないのよねえ。もどかしいなあ」
「そうですね。ここにある事を覚えて置いて、強い鬼を探してはいかがでしょう」
「はいっ! あっそうだ! 怪しい奴ここに居なかった? スゴイ大きい音を立ててたんだけど」
「ああ、そういえばそんな事言ってましたねえ。特に思い当たりませんね。じゃあここから一番近いのは針山ですのでそちらに行って見てはどうでしょう?」
「そうだよね……この場所に豪傑鬼は居ないし、別の場所に行った方が良いと思うけど……針山の方角とか分からないのよね」
「ああ、それでしたら案内の立て札はあそこにあります。そこに書いてあります」
「まあここに手掛かりがないよね。じゃあ別の所に行くわ。血の池の亡者さんありがとね」
ダダダダダ
その途中で頭に不敗Ⅲの階級の魂が浮かんでいる。
「あれ? 不敗って書いてある? ねえねえあなたちょっといい?」
「はい?」
「あんたって薬草を取る事は出来るの? 豪傑くらいから取れるって話なんだ」
「取れないです」
「だよね……浮かんでるだけだもんね」
「そうです……ここいらで潮時かもしれません」
「なにが?」
「この姿でいるのもです」
「ああ……色々と制限があるんだよね」
「亡者の醜い姿になりたくないがためにこの姿でここまで来ましたが、責め苦が苦しすぎて時間が経つのも長く感じます……醜い姿になってでも防具が買いたい……そんな気分です」
「聞いているよ……そうしないと人間にもなれないしね。この姿のまま後、英雄、君主と来てその先の王者にならないと駄目なんだもんね……」
「まだまだ先です……どうしよう……」
「私は亡者になって楽するかなあ」
「ですよね……不敗まで頑張るんじゃなかった……あれ? あなたは魂状態じゃないですか?」
「そうらしいけど装備は出来てるんだよね。でも理由は分からないわ」
「その階級まで魂で耐え凌いだのですね?」
「そうなのかな? そうでいいのよね? そうだと思うよ」
「さぞ苦労されたのでしょう……ううっ」
「泣かないでよ……大した事じゃないし」
本当に大した事ではないのだった。
「私ももう少し頑張ってみます」
「そう? ここにきてまだ少しの私にアドバイスなんて出来ないけど……悔いが残らない様にね……」
「はい……」
この魂は魂でありながら転生の条件を知っている様だ。先程会った魂は知らない様子であったが、この魂は恐らく不敗から解放される書庫でその情報を得たという事なのか?
「やっぱり鬼の豪傑を探すしかない様ね……立札はどこかなあ? あっあれね? どれどれ?」
『ここから北西3キロに針山』
か……ここから3キロかあ。移動シーンは地味よねえ……何とかならないかしら?」
ダダダダダ
ーーーーーーーーーーー針山ーーーーーーーーーーー
「到着!」
針山では沢山の亡者が登っては悲鳴を上げている。痛そうである。だが仰向けで寝っ転がり、暢気に針治療をしている亡者もいる。成程、痛みに慣れた上級者であるな。
「わあ血が出てるじゃない……痛くないの?」
「貴女は? 立派なお召し物を……それさえあれば痛くないかもしれないのですが……素肌に直接なので痛いです……」
アリサの着ている着物を羨ましがる亡者。これを装備していればこの責め苦の痛みも和らぐという事か。
「だよね……早く終わるといいよね……怪我は治るのよね」
「うう……そうですが……しっかりと痛みは……」
「そうしないとお金が貰えないのは辛いよね……でも上の方で平気な奴もいるけど?」
「分かりませんー。本人に聞いて下さい」
「そうね……おーい上にいる君ー。針の上にいるのに何で平気なのー?」
「え? 何でそんな事……え? し、神裔Ⅳ? その階級で知らないの?」
「いいから教えてー」
「スキルを使用しているんだよ? 当たっている様に見えて実際は当たってないんだ」
「そんなスキルがあるなんて……羨ましい……」
針が刺さって苦しむ亡者が羨望の眼差しで見つめる。この世界では何らかの方法でスキルを習得出来る様だ。そして、この亡者はそれを持ってない様だな。そう、それを使えば責め苦を無傷で過ごせるのだ。そんな抜け道が用意されている分、現代社会の労働に比べ良い面もあるのだな。スキルさえあれば6時間寝ているだけで収入が得られるのだ。正に不労所得だ。そういえば店にそんな物があったような? よく覚えていないが……コトダマだったか? だがそこでは攻撃防御上昇や回復のコトダマはあった筈だが浮遊する効果の物は無かった筈だが?
「スキル? どんなのー?」
「教えないよ。トップシークレットだよ!」
「お願い教えてー」
くいくいっ
頭を指差し亡者にアリサの階級を再確認させる。
「嫌だよ……え? う、うう仕方ないなあ……じゃあ……ふ、浮遊の術だよ。これ以上は聞かないでくれ、頼む」
皆アリサの階級を見ると逆らえぬのだな。
「どこで貰えるの? もしくは入手できるの?」
亡者の言う事は完全無視のアリサ。
「そこまで? お、教えたくないよ」
「教えてー早くー」
ロボットの様に抑揚なく、それでいて威圧を放ちつつ聞くアリサ。自分の強さを分かっておるな。嫌な幼女である……
「くっ……この階級には逆らえない……自分には守護というペットがいて、そいつを遠征させると毎日一回だけ色々なアイテムを拾ってくる。失敗する日もあるけど。でも、非売品のコトダマを拾ってくる時があるんだよ。で、運良くこの、
【レヴィテトのコトダマ】
を手に入れたって事だ」
「そ、そんな秘密が……では守護とはどこで貰えるのでしょうか?」
藁をも掴む思いで聞くが……
「それは自分で探すんだね……俺も偶然
【出会えた】
んだからね」
「出会えた? ねえ……どこで出会えるのー?」
「こればかりは勘弁してくれ……」
「ふうん……ま、いいか……」
そして、左手人指し指を眉間に当てて考え始めるアリサ。確かにレアスキル使用している亡者が教えたくない理由も何となく分かる。地獄とはそういうアイテムが無限にあるとも限らない。それに限りがあるとすれば下手すれば奪い合いになる危険性もある。
それにこの地獄という場所で自分だけが特別な力持っているという事実を、マウントを取れる唯一の場面なのにその秘密を話し、大勢が使えてしまったらいい気分ではないな。故に情報すら出したくなかった筈。だが、アリサに威圧され、その存在があるという事を答えてしまった。だがアリサにも良心があって、聞き過ぎた事に罪悪感を感じ始めてしまったのかもな。
だが、それでも困ってる亡者の力になりたいという正義の心から、神裔の権威で力づくで聞くのを止め、いくつかの事件を一人で解決した過去を思い起こし、彼の残した幾つかのピースから、真相を導き出す事にしたのか。そうすれば誰も文句はないだろう。
「守護と言う生き物……それは出会う事で使役する事が可能……出会うだけ? いや、恐らく特別な事をしなくては使役までは出来ぬ筈……で、遠征というシステムがあり、一日一回道具を拾うというおまけも付いている。守護という名前から道具を持って来る為だけの存在という訳ではない。本来の目的は主人に対する攻撃から身を守ってくれるというのがメインの役回りの筈。それと出会うと言ったら……移動中は一度もそんな物とは遭遇した事はないし、魔物らしき生物が徘徊している場所は知る限り虚無平原のみ。そこで何かをするとその魔物が守護になってくれるという事なの?」
「あ、あわわ……こ、これが神裔Ⅳの推理力? 化け物過ぎる」
「あら? 聞いていたのね……あなたのリアクションからほぼ間違いないという事だけは分かったわ。でも虚無平原って鍵が必要なのよね。無断で出るとクラス的に王者の鬼管理人に連れ戻され、戦力を半分奪い取られてしまう。だから管理人の許可なしで出ていく事は出来ないから……正当な理由で借りて出ていかなくてはいけない……という事は閻魔の出すミッション中にのみ守護を獲得出来るチャンスがあるという事ね? で守護になりえるしゅごい魔物を特定し、何かしらの交渉を経て使役出来る。と、言う考えが浮かんでくるわ。交渉の内容までは分からないけど」
「完璧すぎる……」
「こういうゲーム良くやっていたからねえ。地獄でもそういうシステムなのかと思っただけよ……そういや管理人は王者だったよね? お願いしようかしら?」
「管理人は閻魔の屋敷と虚無平原しか移動しませんよ?」
「だよね……この辺にもいなそうだし困ったなあ……」
「ですが大体分かりました。神裔Ⅳ様のお陰です! ミッションって閻魔様に会わなくてはいけないから億劫でしたけど、今度勇気を出して受けて見ます!」
「ああ……残念だけどもう出来ないのよね」
「え? どうして? 折角勇気を振り絞ったって言うのに……」
「閻魔が死んでしまってね。まあミッションを出してくれる鬼がいるなら別かもしれないけど」
「そ、そんな……あの閻魔様が? 一体どういう?」
「分からない。でも今それを突き止める為に色々回っているの。ついでに知り合いを蘇らせるのに必要な薬草を集めつつね」
「そうだったのですか……応援しています……私もこの責め苦が終わり次第ミッションを出して下さる鬼がいるのであれば探そうと思います」
「そう、管理人の鬼が受け持ってくれるかもね」
「はい!」
「頑張ってね。でも守護を見つけられる条件はまだ分からないけどね」
「はい……」
悲しそうな亡者。それを見てアリサも悲しい表情になる。すると……
「網だ」
「え?」
「売店やログインボーナスで網があっただろ?」
「ああ、あれですか……使い道が分からなくてずっとアイテムボックスで埃をかぶってます」
「普通はそうだよね。だがそれには使い道があるんだ。具体的には平原に居る目当ての魔獣の頭からかぶせる。失敗したら網は消える。でも鬼太郎印の妖艶黍団子を食べさせれば捕獲率は上がる。成功なら仲間に、いや、守護になってくれるだろうよ。ここまで言えばもう分かるな? 後は、運次第だ。自分で探せ」
「あ、ありがとうございます!」
「へえ、あんた……優しいじゃない! いい所あるんだね! 見直したよ! かっこいい!!」
「こ、今回だけだぜ? あんたの推理に惚れちまってな……え? うわああああな、なんだこれええええええええええ?」
ピキーン 120000『稀、10以上上のランクの魂に認められる』
「どうしたの?」
「あ、あんたのお陰で相当強くなれちまった……こ、こんな事もあるのか……何で俺なんかを? ……認めてくれた? そうなのか。
でも何かくすぐってえ……でも、認めてもらっただけで? すげえよ……でも魂じゃないと駄目なのか? 普通この階級なら亡者タイプに変わっていてもおかしくない……魂のままこの階級に留まるなんて? ……だとしたら相当レアの上昇条件だぞこれ……そもそも6桁上昇なんて初めてだぜ……一瞬で強くなるなんて初めてだ。体がおかしくなるかと思ったぜ」
「そうなの? 良く分からないけど良かったじゃん! 情けは人の為ならずって感じ?」
「ありがとう! いい事もしてみるもんだな……俺だって盗みをやっちまってこんな所にいるけど子供の時は
「優しい子ね」
って褒められた事だってあったんだ。でもこんな毎日で……いつしか他人にかける優しさなんて気、これっぽっちも起こらなかったからな……自分さえよければ……でもそうじゃなかったんだな……ううっ」
「あっ、そんな事で泣かない!」
「ううっそうだな……ずずっ」
「まあ悪い事して落ちちゃったんだもんね。そんな状況で聖人君子にはなれないよね。でも、こういう優しさで上昇した戦力ばかりで積み上げれば、ひょっとしたら次はいい所に生まれ変われるかもね」
「俺、色んな亡者にこの秘密を教えるよ! いや、戦力上昇が目当てじゃない。例え今回きりだとしてもよ、俺以外の亡者も針の痛みを受けずに楽しく卒業ってのも悪くねえんじゃねえか? って思ってよ」
「良い心がけね! 絶対いい事あるよ!」(ああ、あの時鈴木さんも6桁上昇したのね。じゃあ私が心から褒めれば、その亡者や魂の戦力を一回だけでも6桁成長させる事に繫がるって事? 私様って凄い崇高な存在なのね)
「はい!」
「何事だオニ!」
アリサが針山頂上の亡者に向け大きな声を張り上げていたので、それを聞き針山の管轄鬼が飛んで来る。青鬼だな。
「ちょっと! 折角の感動シーンに割り込んでこないでよお!」
「そんな事はどうでもいいオニ! ぬ? 貴様! リストには無かったぞ? 出直してくるオニ」
「こいつは? あ、達人Ⅴか……ちょっと力不足って感じ……ハア」
「何だそのがっかりとした態度は! 貴様……え? ひぃ!!」
アリサの頭を見た様だ。神裔の文字を目にし、青鬼の表情が青ざめ、ディープブルー鬼に変わっていく……
「気付いちゃったみたいねw質問があるの。答えなかったら大暴れする。こんな針山、はげ山にしてしまえるわよ」
パワハラアリサ。だがよく考えればそうなったら、責め苦でしか得られないヘルを亡者に与える手段が無くなってしまうぞ?
「はいいい! 何でもお聞き下さいオニ」
「じゃあ3つ。ここに怪しい奴は来なかった? 大きい音を出す奴! 次にこの辺に草が生えてる筈。確か包丁ナズナ! 何処? それと豪傑クラスの鬼は何処に行けば会える?」
「居なかったですう」
「次は?」
「え? 針山の麓に生えていますう」
「じゃあ次!」
「ええと達人は多いですが豪傑ともなると……賽の河原に行って見てはいかがですオニ? あそこの鬼は戦力が上がりやすいので」
「へえ、鬼にも戦力の上がりやすさみたいなのがあるのね? 賽の河原は子供が沢山いる地獄よね? そこの鬼は強くなりやすいと……分かったわ。はあ、また盥回しかあ。よし立札を探そう……二つあるね。右が釜茹で所で、左が賽の河原かあ。じゃあ賽の河原に行ったらまたここに戻って来て、釜茹で所に行く方が効率良いのかな? 覚えておこう」




