↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
64/66

64.隣国の反乱と新たな課題

◆王太子執務室 アレクセイ視点17


 テル-嬢誘拐の一件は、黒幕のカルブンコ子爵が尋問ですべて白状し、闇オークションにもメスを入れる事が出来た。


 カルブンコ子爵家は爵位剥奪、親子は平民の犯罪者となり開拓地で労役に従事する事となったが、この件以外にも色々余罪があって、そちらは親族やお(・)友(・)達(・)も絡んでいたので、皆同じ【開拓地送り】になったから、きっと寂しくはないだろう。


 まぁまぁの規模の粛清になったから、きっといい見せしめになったと思う。


 危惧していたジジ師匠の心象もリオンが確認してきてくれたので、何とか逆鱗に触れずに済んだようで一安心と言うところか・・・師匠が寛大な竜で良かった。


 一番驚いたのが、カゲローとコカゲが本来の魔王予定者だった事だ。しかもコカゲに至っては【転生者】だった。・・・とても可哀想な生い立ちで、ミスティが大号泣していたが…うちのお妃様(予定)はホントに優しくて可愛い・・・。と、ブローチを撫でていたら、何故かリオンが『ブフッ!』と噴き出していた・・・たまにああ成るけど、何故だ??


「闇取引の件に関してはこれで一件落着ってところかな?」


 リオンに報告書類の草案を渡し確認してもらう。父上に提出するものだが、テル-が魔王の代役であった事と古代竜である師匠の事は秘密の為、おかしなところが無いかチェックが必要なんだ。リオンは闇属性持ちで父上と思考が似ているからな。


「・・・ん。大丈夫じゃないか?」

 どうやらチェックは無事通ったようだ。


《コンコンコン》

「王太子殿下!陛下から緊急の呼び出しでございます!」


 外に居る近衛兵が焦った声を挙げている。何が有った?

「公子様もご一緒にとの事です!」


 リオンとふたり顔を見合わせる・・・あまり良い予感はしないな。



「父上!お呼びと伺いましたが?」

「入れ」


 侍従が開けた扉から中に入ると、執務室には父上の他に宰相とパルセノス侯爵がいた。皆どこか表情が硬い・・・。


「・・・とうとう隣国カサンドーラで反乱が起きた」


 開口一番に父上がそう言う・・・確かに『とうとう』とか『やっと』とかの部類なのだが、何故こんなに表情が硬いのだろう?


「父上の思惑通り・・・では無かったという事ですか?」


「いや、概ね計画通りだったんだけどね。・・・あの王族3人を逃がしてしまったんだよ。まったく使えない奴らだ・・・」

 父上は計画の一環として色々根回ししていた筈だ。元凶の王族の捕縛は最優先事項だろうに・・・俺からしても頭が痛い。当の父上や宰相にとってはもっとだろう。


「それでどうしたらいいか分からない反乱軍から助力を求められた。故にわたしと宰相は暫く留守にするから、アレク…後は頼んだ」


「へ?な…なぜ、父上自ら⁉ それに危険です!あいつら捕まっていないのでしょう⁉」

 一国の王が、反乱間もない地域に赴くなんて! 有り得ない‼


「このまま放置してはおけん。リオン・・・レオン夫婦は領地に行ってるのだろう?何故だか聞いているか?」

 リオンの両親?少し前から領地住まいだと聞いているが・・・。


「はい。うちの領は隣国カサンドーラに面しています。最近ソコからの移民が増えて、両親はその対応の為に領地に戻っています・・・」

 そうだったのか・・・確かにこのまま放置すれば、国として成り立たず国民の流出は火を見るより明らかだ。そしてこのヴァリオス王国に移民が溢れる。


「という訳だ。サッサとあの国を作り変えてくる。わたしの得意分野だ。腑抜けた奴らの根性を叩き直してくるよ。フフフ」

 ああ・・・黒いのが降臨してしまった。もう誰も父上を止められない。


「アレク殿下。事態の収束に王都軍を半分連れて行きます。陛下の護衛にはリカルド・パルセノス侯爵とカゲローが付いているのでご安心ください」

 ヨハン宰相が苦笑して言う。パルセノス侯爵はちょっと頼りなさそうに見える、一見普通の紳士だが…実はかなりの魔法の使い手らしい。それに聞いたばかりだが、カゲローは【魔王】にあたる実力を持つ魔獣だ。・・・なら安心かもしれないな。


「アレク、カサンドーラの反乱原因である天候不順について調べておけ!今後の為にも打開策が必要だ」

 新たな課題を出されてしまった。闇取引の件が終わったばかりなんだが、こればっかりは仕方ないな・・・。

「わかりました」



 それから3日後、父上達はカサンドーラ帝国に向かって出発して行った。





[おまけ]~カーくんが来た日~


アレク 「さて、このカーバンクルをどうするか・・・」


ミスティ「自然に帰しても、またすぐ捕まりそうですわ・・・」

 カーくんはちょっとのんびり屋さんタイプだった。


カーくん「キュウ?」


ディアナ「アレク?ちょっといいかしら?・・・あら!可愛い魔獣ねぇ♪」

 王妃をじーーーっと見つめるカーバンクル・・・。


カーくん「キュウ!キュンキュン!(宝石いっぱい!キレイキレイ!)」

 座った王妃の膝にちょこんと座り、ご満悦のカーくん。


カーくん「キュウゥン!(でもボクの宝石が一番キレイ!)」

 

 他の宝石達は、自分の引き立て役なのであ~る♪

 



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。