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45.報・連・相 ①

◆ジジの家 古代竜視点2


「…という事があったのよ!どうしたらいいと思う?」

「ふぉふぉふぉふぉ」


「ちょっとおじいちゃん!ちゃんと聞いてるのっ⁉」

「聞いておるわい。ふぉふぉふぉ」


 マオがプリプリしておるのぉ~。なんでもリオンに婚約を申し込まれたそうじゃが…アヤツはほんに女心の分からんヤツじゃわい。ふぉふぉふぉ・・・


 先日のやり取りの詳細はこうじゃ!(ジジさん視点につきセリフのみでお送りいたします)



「テル-…いや【マオ】俺は君の事を好ましく思っている。これからは、どうか俺に君を守らせてほしい。俺と婚約してくれないかな?」


「えっ!ええぇぇ~~~~~~⁉  ど、どうしてその結論にっ⁉」


「中途半端な立ち位置だと、君を守れないと思うんだ。婚約者になれば堂々と介入できるからね。俺が片っ端から排除するよ?」


「いえ…それは…でも…」


「俺はマオの事を好ましく思ってるつもりだけど……もし君は俺の事がキライだったなら諦める。無理強いしたらジジさんに怒られるし・・・」


「へ……べつ…にキライじゃない…ですが、リオン様にとって何の旨味も無い婚約では?」


「あ、実は陛下からも君との婚約を推奨されていてね。君は魔獣と交流できるから逃がさないようにってさ。あと、君と結婚すれば必然的にコカゲもついて来るし、これはミリア伯母上の言う”Win-Win”ってヤツじゃないか?」


「はっ⁉ はあぁぁ~~~~~~~⁉⁉」



 と、赤裸々に語る無神経な男にボーゼンとなって、返事はしておらんらしいのじゃ。


 じゃが、この提案には儂も賛成じゃ。


 令嬢の嫉妬など大した実害も無いじゃろうが、一番の問題はマオの能力に目を付ける輩が出てくるかもしれんという事じゃ!

 アレクの父親が懸念しているのはソコじゃろうて、『逃がさない為』では無く『手を出させない為』の婚約というわけじゃな。ほんに、リオンといい【闇属性】を持つ者は素直じゃないのが多いからのぉ。


「ふぉふぉふぉ、まったくデリカシーの無い男じゃのう・・・」

「おじいちゃんもそう思うでしょ!」


 



◆ジジの家 マオ(テル-)視点9


「じゃがのぉマオよ。儂はリオンの提案に賛成じゃぞい。リオンなら安心してマオを任せられるからのぉ。マオの事をリオンに守ってくれと言おうとした矢先じゃったわ…」


「…おじいちゃん」


 おじいちゃんにも心配かけていたんだね。

 わかってるの。リオン様も本当に心配してくれているんだって事も……令嬢方の可愛い嫉妬だけでは終わらない事も……

 今回の【ルチアの件】で、容赦の無い行動を起こす輩がいるって知ったから、わたしも腹を括らなきゃって・・・けど  


「プロポーズで『陛下に言われたから』とか!『コカゲのこと』とか!あと”Win-Win”って言う普通⁉」

「ふぉふぉ【闇属性】持ち特有の照れ隠しじゃわい♪」


 え・・・闇属性ってめんどい・・・


「それにアヤツは誰かに強いられたとしても、嫌な事なら絶対やらんタイプの男じゃ!マオを好いておるのは本当じゃろうて。マオのほうはリオンがキライかの?」


 ・・・キライじゃない。むしろ・・・


 男爵家のテル-として会った時は『もしかしたらストーリー通りリオン様(ヒーロー)に見初められるかも』と警戒していた。おじいちゃんと敵対する人だと思っていたから…。

 けれど、マオとして接してくれるリオン様は、想像してたヒーロー像と全然違っていて…いつの間にか警戒も解けていたっけ。


「貴族の養女になったから、いつかは家の為にお嫁に行かないと…だけど、魔王は続けられるかな?それが心配かも・・・」

 魔獣達が困っていたら、これからもずっと助けたい・・・


「なら、余計とリオンが最適じゃろうて、というかリオンしかダメな気がするのう」


 リオン様は魔獣を恐れないし偏見も無い。カゲ丸と意思疎通ができるからなのか、おじいちゃんと友人だからなのか、魔獣に対してとてもフレンドリーなのです。


「ぢゅ~ぢゅぢゅ~~~!(リオン殿はいい人れすよ!)」


「ぢゅ!(リオン様!)ぢゅ~~~!(ナデナデ上手れす!)」


「そうじゃ!リオンは魚も捕ってくれるのじゃ!良い婿になるのじゃ!」


 あれ…?何か外堀が埋まっていく感じがする??


 でも公爵家の嫡男って事は、わたし将来【公爵夫人】って事になるの?


(孤児→竜の養い子→男爵家養女(使用人)→侯爵家侍女→伯爵家令嬢→公爵夫人…)

 何それ⁉ わたし新種の出世魚か何かなの~~~~⁉





[おまけ]~Win-Win~


古代竜「マオよ『Win‐Win』とはなんじゃ?新しい言葉じゃの」


マオ 「Win‐Winとは、取引が行われる際に双方が利益を得られるようになるという形態の事である・・・byうぃき〇でぃあ」


古代竜「ほほ~。ところでマオ『うぃき〇でぃあ』とはなんじゃ?」


マオ 「も~ウェブのフリーの百科事典だよ~~!」


古代竜「ほほ~、して『ウェブ』『フリー』『百科事典』とはなんじゃ?」


 おじいちゃんの異世界探求は続くよどこまでも♪




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