↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
23/59

23.三国会議 エキシビジョン①

◆エキシビジョン会場 リオン視点17


 俺たちは今、アレクが出場するエキシビジョンの会場に来ている。普段から闘技やイベント事で使われる、とても大きな円形の競技場なのだが….。


「ふぉふぉふぉ~儂にはちと窮屈じゃがのう」

 …何で『この竜』は俺の隣に座っているのだろう?ここ一応は公爵家専用の貴族席なんだけど?


「ジジ殿は、リオンの『キャンプ友達』だとか。いつも息子がお世話になっております」

「リオンはソロキャンプの事、何も話してくれませんの!是非お話をお聞きしたいですわ!」

「ふぉふぉふぉ。よろしいですとも~」


 何かすっかりうちの両親と打ち解けてるし……


「ジジさん。なんで来たんだ?」


「弟子の活躍を見たくてのう。アレクは何処じゃ?」

「まだ控室だと思うよ。アレクの出番は最後だから…」


 各国の出し物の中で期待値が高いのは、アレクの魔法披露と【光竜】に乗った竜騎士の模擬バトルだ。

 そのバトルが今始まろうとしている。


「ほぉ~。人間は面白い事を考えるのう。只の飛竜に光属性を付与するとは…実に面白いのう」


「ジジさんは、怒らないのか?『人間が勝手な事しおって!』とか?」


 ジジさんは同種族が人間に勝手に弄られて、腹が立ったりしないのだろうか?

 カゲ丸が前に言っていた『古代竜は人間が魔獣達の世界を脅かす事に怒る』に当てはまったりしないのだろうか?


「何故じゃ?あの光属性の竜達は、とても楽しそうにしておるぞ。それに儂の養い子は人間じゃが、常に儂を楽しませてくれるぞい。腹の立つ事などありゃせんわい。ふぉふぉふぉ」


 そっか…。なら良かった。ジジさんやその仲間たちと戦うのは嫌だから…。

 てか、ジジさん養い子が居たんだ。前に聞いた【家族】って人間の子供だったんだな。



『リオン!リオン!あの光竜に乗ってる竜騎士って、この国の宰相の息子だよな!』


 竜騎士のバトルに夢中のカゲ丸は、カッコいいなぁ~と目を輝かせている。

「ああ、シリウス・ペリステラだな。宰相ヨハン殿の息子だ」


 シリウスは俺の一つ年下で15歳。頭脳は宰相に似てとても優秀。母親のローズマリー伯爵夫人は元辺境伯爵家の竜騎士隊隊長の称号を持つ【戦女神】だったそうで、シリウスはその血統も受け継いだみたいだ。

 容姿も、紺色の髪にエメラルドグリーンの瞳、ローズマリー夫人似で大層なイケメンなのだが……今は甲冑の兜でほぼ見えてないな。


 二匹の竜が空中でぶつかり合うと、光の粒子を纏った波動が起こりとても幻想的だった。


 俺も【竜】に乗ってみたいな…と、チラリとジジさんを見る。

「なんじゃ??」

 いや、駄目だな。ご老体に跨るのは何か忍びない…。


『カッコよかったなぁ~。オレも竜に生まれたかったぜ』

 竜騎士じゃなくて、竜に見惚れていたのかこの駄犬は・・・


 光竜バトルのエキシビジョンが終わり、次はようやくアレクの番だ。

 

『次は最後の演目になります!ヴァリオス王国王太子!アレクセイ殿下のご登場です!』

 歓声と拍手の中、アレクが姿を現した……しかし、何か様子おかしい。


 引き攣った笑顔で手を振るアレク。


「ふむ。どうやら悪さをした輩がおるみたいじゃのう・・・」




◆競技場出演者控室 アレクセイ視点9


 光竜の派手なバトルで競技会場の【場】は十分温まっているようだ。


 次は俺の番。師匠やリオンに教わったモノを昇華させる時だ!ギュッと手を握りしめる…

 キャンプから帰った後も欠かさず練習し、今日の為に頑張ってきたんだ。


 大丈夫…問題ない!と、光魔法でキラキラを発動させ……ようとしたが、


「……発動…しない…?」何故だ……


「きゃんきゃん!!(アレクさま大変!魔素がなくなっちゃってるよ~!)」


 ミカゲが激しく吠えている。きっと何かを訴えているんだろう。どうしてリオンみたいに言葉がわからないんだ!


「このままでは、魔法の披露が出来ない……いったいどうすれば…」





◆競技場 とある一室


「うまくいったようだな。これでヴァリオス王国も大恥をかく事だろう」


「魔素を吸収する魔道具とは、考えましたね父上」


「思いっきり凹んだ王子様を、このあたくしが慰めて差し上げればいいのね♡」


 この部屋に設置されている魔道具は、本来ならば過剰に魔素が溜まったところに設置し、余分な魔素を吸い上げ正常化させるものである。

 故に過剰な場所ではない所で使用すれば、普通に魔素が足りなくなってしまうのだ。

 

「持ち込むのには苦労したがな。…ステファンめ、息子の失態で青くなる姿が目に浮かぶわ!ハハハッ」


 魔道具は、”シュウシュウ”と音を立てて魔素を吸い上げ続けた。





[おまけ]~肩書が増えました~


ジジさん「リオンは魚を捕るのと、料理が上手でのう」


エステル「まあ!料理男子ですのね!ポイントが高いですわ!」


レオン 「よし!釣書に追加しておこう」


リオン 「おねがい…絶対やめて……」





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。