4/5
4.
大学生になって、十二月二十四日だった。
クリスマスイブなのに、Twitterのタイムラインはいつも通りだった。
イルミネーションの写真。
カラオケ。
コンビニのケーキ。
どうでもいい愚痴。
その中に、高校のマリアの投稿が流れてきた。
やってしまった
それだけだった。
私はバイト中で、お客さんがいないから、自分で買ったばかりのiPhoneでその文字を見た。
別に驚かなかった。
けど、心配した。
だからリプライを送った。
なにしたの?
でも返事は来なかった。
少し日が経って、ニュース速報が流れた。
「〇〇〇大学の女子学生」
その文字を見た瞬間、心臓が変な音を立てた。
私はもう一度Twitterを開いた。
画面の中には、
なにしたの?
という、自分の言葉だけが残っていた。
マリアからの返事はなく、知らない人からのリプライがたくさん来ていた。
その時初めて、
あの電話も、
斧の話も、
薬の話も、
全部つながってしまった。




