表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

84/104

魔王の正体

精霊トキが語り出す。

《本当の事を話します。魔王はたぶんハーデス神のお子様ハーネル様だと思います》

皆が驚く。

《リリー様はとても美しくお優しい方でした。

 二人は恋に落ちお子が出来たのですが、ハーデル様が天上に帰られている間に

体の大きなお子が産まれ、産後の肥立ちが悪くリリー様はすぐに亡くなられたのです。

ハーデル様は悲しまれリリー様のご両親にご子息を預けられ、また天上に帰られたのです。

その後ご両親も亡くなられて、ご子息は教会の預かりになりました。

そこまでは私も確認出来たのですが…… 》

タムが説明を引き継ぐ。

「教会関係者の話によるとハーネル様はやはり不思議な力を持っていたようで、その時の大神官総帥と仲の良かった貴族が引き取ったらしいです」

「どうして魔王になったんだ?」

「六歳で身長が二メーターを超し、その不思議な力が暴走したのを誰も止められなかったらしいのです」

「不思議な力とは何ですか?」私が訊ねると、タムが困った顔で答えてくれた。

「魔獣を作り出す力です」

「折り紙を折っては鳥や蟲、土を()ねれば大型の獣に……。

そして、魔獣へと変わっていくのです」

「それから?」

「貴族が彼を隠していたようですが、数年後見た彼は怒りで我を忘れていました。

背丈が山のように大きくなった彼が暴れては誰も止める事が出来ませんでした。

貴族が何をしていて、彼があれほど激怒していたのか……。

私達は知らないのです」

「魔王が現れて、街中に魔獣が溢れたと聞いたのです。

それで、魔王討伐の願いが出たと……」

《はい。ハーネル様が作り出した魔獣が暴れたのだと思います》

「ハーネル様はどうして魔獣を作ったりしたのですか?」

「わからないのです。はじめは可愛い獣だったのですが……」


「俺は神様の子を封印してしまったのか?」

圭兄がショックを受けていた。

《封印?では、まだハーネル様は生きているのですか?》

「生きているのか?」圭兄も疑問形だ。

《封印を解くことは?》

「出来るかもしれない」 

圭兄が思案を巡らせている。


読んで頂き有り難うございます。

感想等いただけると嬉しいです。

宜しくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ