少女と赤子 (ケープVer)
【残酷な描写】
事件・怪我等の描写があります。
今回のお話(ケープVer)はケープの視点で描かれています。
マークは夜の間、道を少し外れた獣道を走る。
魔獣除けの薬袋を二人で二袋ずつ腰辺りに付ける。
匂いが身体中に染み込む。
昼間に隠れながら食事と睡眠を取り、また夕方からサンマール村を目指し走り出す。
僕が成長したからなのか、靴がめり込んで痛くなる。
昼間横穴の隠れている間、身体強化の魔法のやり方をマークが教えてくる。
今レスト町の横を走っている。あのお城が見える。
後何日走れば村に着くのだろう。
次の日の朝早く、レスト町外れの店でマークが知り合いから馬を購入してくれた。
これで走らなくて済む。
安堵から馬に乗りながら眠ってしまった。
いつの間にかマークの体に縛り付けられている。
「すみません。いつの間にか寝てしまって……」
「大丈夫だ!もうすぐ昼休憩を取る。水魔法は使えるか?」
「はい」
「良かった。じゃ、山の中に入るぞ」
馬に水をやりながら、今後の事を相談する。
一週間、休みを取りながら進む。
追っ手は来ないようで少し安心だ。
明日にはサンマール村に帰れるかもしれない
期待した時、数頭のシルバーウルフの群れに会ってしまった。
前方では人が倒れている。
さすが金板冒険者!
マークが次々とシルバーウルフを討伐し、毛皮を剥ぎマジックバッグに入れていく。
僕が近づくとその女性は首を噛み切られ息が無かった。
しかし、その腕の中で子供が、女の子が生きていた。
「マーク!子供が生きている!」
「気絶しているだけか?助けよう」
「この女の人お腹に赤ちゃんがいる」
「親が死んでは子供は助からん」
「生きてるよ!お腹が動いている」
それを見たマークは手を合わせた後、女性の腹を裂き赤子を取り出した。
生きていた!
マークがお尻を叩くと赤ん坊は産声を上げた。
「赤ん坊をブランケットに包みしっかり抱いておけ」
「男の子だ!」
僕達は土魔法で大きな穴を作り、女性を埋葬した。
マークは女の子を背負ってその場を離れた。
赤ん坊を抱いて馬に乗るのは大変だった。
マークの指示で、時々小さな水の玉を作って赤ん坊に飲ませる。
半日かかって夜中に漸く村に着いた。
その時目覚めた女の子が泣き出した。
家のドアを叩く!
僕の姿を見て驚いて泣いて、マークや子供を見て慌てた両親が色んな顔をみせた。
赤ん坊もなんとか持ち堪えたようだ。
母さんが湯船につけると、赤ん坊がようやく赤い色味を帯びた。
女の子は泣きつかれてまた眠ってしまっていた。
読んで頂き有り難うございます。
冒険者のレベルの説明
下位 鉄板
銅板
中級 銀板
上級 金板
S級 白金板
以上になっています。
ちなみに ウェリーは銀板
マークは金板
勇者は白金板です。




