大神官 (ダーレンVer)
今回のお話(ダーレン Ver)は 大神官総帥ダーレン・カトラス の視点で描かれています。
俺はどこぞの貴族の子供らしい。
子供が出来て母親ごと捨てられた。
殺されなかっただけでも有り難い?
母親は二歳になった俺を教会に預けるといなくなってしまった。
教会にはそんな子供が沢山いた。
なので、食べ物など満足できるほど食べた事が無い。
庭の掃除をしていると勇者と呼ばれる男が僕の目の前で黒い穴に飛び込んだ。
怖かったが僕も飛び込んでみた。
勇者に興味があったし、ここから逃げ出したかった。
だが到着した場所は高い建物が並ぶ見たことの無い風景だった。
勇者を見失った僕は“けいさつ”と言う所に連れて行かれた。
名前を聞かれ、ダーレンだと言うと
「だいれんで名はなんだ?」と聞かれる。
「名前ダーレン」
「名前がだいれんか。苗字が解るか?」
「わからない」
おじさんは“おにぎり”という物をくれた。
食べ方も教えてくれた。
こんな美味しい物を初めて食べたと言うと、“しせつ”の人が来て連れて行かれた。
汚かったが教会よりも全然良かった。
食べ物がたくさんあった。
週二のおふろというのも気持ち良かった。
“がっこう”と言う物にも行った。
楽しかったが、こっちでは貴族も無く魔法も使えない。
ある日目の前に勇者を見つけた。
黒い穴が現れる。
横にある宝石店には貴族が喜ぶパールと呼ばれる物が無造作に沢山置いてある。
取れる物をできるだけ奪い、穴に飛び込んだ。
後ろでは、けたたましい音が鳴り響いているようだが、その音も消えていく。
俺のいた世界だ。
驚く事に俺が居なくなって数年経っていると言われた。
珍しい貴金属を沢山持って帰って貴族に売りさばいた。
俺の目の前に黒い穴がまた現れる。
俺にしか見えていないらしい。
今回は勇者がいないのに……。
あっちで盗みを繰り返して元の世界に戻る。
それを数回繰り返した。
金持ちに成り、気に入られ貴族の娘と結婚した。
息子2人と娘が一人出来たが、幸せな時間は続かなかった。
息子が事件を起こし、教会送りになった。
側室に沢山子供を産ませたが光魔法を持つ者は三人目の娘ロレーラだけだった。
また勇者が来て、黒い穴に飛び込む。
俺も久しぶりに穴に飛び込んだ。
でも着いた場所は以前と同じ場所では無いし、時代もおかしい。
大きな建物がない。大きな火災でもあったのか周りは焼け野原だ。
前回は2000年前後だったが、今回は1945年と書かれた物を見つけた。
しかし、聖女を見つけた
まだ幼子だが、強い力だ。俺には解る。
黒い穴が俺の目の前に現れる。
(あっちの世界に連れて行こう)幼子の手を取り穴に入る。
その子の母親がやって来て俺に飛びかかる。
俺が飛び込んだ穴に入ってくる。
しまった!幼子が俺の手から離れ母親が抱き締めている。
目覚めた俺は教会の庭で横たわっていた。
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