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流れてきた人

後半はエルフのガテム・ジェノブーナの視点になります

 本当に無事チューヨウ国に入る事が出来た。

まずはタナカ氏の別邸に向う。

ユキはずっと飛べるわけではないので、夜道を駆けている。

「"流れてきた人”は沢山いるの?」

「解らない。でもこっちの人より力は強いらしい」

「力?」

「魔力っていうのかな。俺は魔力ほぼ0、生活魔法ぐらいしか使えないけど

聖女様は回復魔法が抜群に優れている。

それともう一つ優れた魔法を持っている」

「さっちゃんは先読み、次の人は召喚魔法とか二つか三つの特殊魔法を使えたかな」

「私達って“流れてきた人”になるんだよね?」

「あぁ、聖女様でなくとも何かの力があるのかな?

彩だって治療出来てるし、俺は剣かな?」

突然ユキが立ち止まる。

まだ話足りなかったが、タナカ氏の別邸に着いてしまった。

かなり夜更けなので躊躇していると、別邸からラン・タナカ氏が出て来た。

「ご無事で良かった。ウェリー様達はもう到着されていますよ」

皇子ライエルとウェリーは無事に到着していたのだ。

「夜遅くすいません。驚かれたでしょう?」

「いいえ、使途のタム様から連絡がありましたから」

「タム様?」

「はい。もうすぐヒロ・ガベル・ムトー様と使途タム様がこちらに来られます」

「……」

「まずは情報収集からだ。ポポロに連絡を頼もう」



―― ガテム・ジェノブーナ

エルフ達が城にとうちゃくしたら、城内では大騒ぎになっていた。

紫色の死体が無数に転がっていたのだ。

「死体を触るな!手に傷がある者が触ると毒が回ってしまうぞ」

悲鳴が上がる。

「エルフはこの毒の事知っているのか?」

「有名なルミエの毒だ」

「火魔法が使える者は死体を早く焼け!」

「手が紫になった奴は、早く手を切り落とせ。生きる為だぞ」

第三皇子ペスタゲルとローセリア王妃が自分の手を見つめる。

その行動をガテムは見落とさなかった。

「犯人はアーヤ・ジカーベだ。人を殺し、第二皇子ライエル様を連れ去ったぞ」

「本当にそうですか?」

「勇者はどうした?アーヤと婚約していると言っていたぞ」

「討伐中に行方が解らなくなったのです。城内かと思い急いで帰ってきたのですが……」

「一緒に逃げたのか?」


死体は中庭に集められ火魔法で焼いていく。

ガテム達がエルフの祈りを捧げる。

「 魂よ!天に昇り、地に残るな! 全て捨てて天に行け!

   地の者は強く生きる 自分を讃え 憂いを残さず昇っていけ! 」

火柱が高く上がり、黒煙が風に乗り散り散りになり消えていく。

夜になっても騎士団が森を捜索している。

「我々はエルフの森に帰る!」

「もう少し残ってはくれまいか?」

王様直々の言葉だったが、

「我々への頼みは魔獣討伐のみでありましょう?

片付けまで手伝った。これ以上は関わりなき事。では」


《ポポロ殿からチューヨウ国に皆無事着いたそうです》

ノースが囁く。

「無事で良かった。こちらの様子も伝えてくれ。

怪しいのは王妃親子だと……」



読んで頂き有り難うございます。

感想等いただけると嬉しいです。

宜しくお願いします。

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