表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

75/104

暗殺

 エルフ達が早めに到着したので夕食会は途中でお開きとなった。

明日の早朝に魔獣討伐隊が出陣する事に決まった。

部屋に帰ると、圭兄がとても迷った顔をしている。

「何?」私は不安になる。

「十六の頃、勇者になる前にこっちで結婚した事がある」

「えっ?」

「子供もいて、その子の子孫が今もここで生きている」

「待って!情報量が多すぎて追いつけない。その彼女は?」

「亡くなった。子供を産んだ時。

こっちではもう二百年ぐらい昔の事だけどな」

私は頭を押さえ込む。理解が追いつけない。

「いきなり婚約者って言ったと思ったら、奥さんがいたなんて……」

「ごめん。俺が婚約者って嫌だった?」

(そこじゃない!)

「嫌じゃ無いけど、嫌なの」

「……結婚していたこと?」

「……」

「今も昔も本気で好きなのは彩だけだよ。彼女は彩に少し似ていたんだ」


――静かな廊下に大声が響き渡る。

「お前の目!何故(なぜ)呪いまで解けているのだ?」

ペスタゲル第三皇子の声だ。

やはり緑の目は呪いだったのだ。

「呪い?」

「あっ」

そう言ってペスタゲルが走り去っていく。


私達の話が途切れた。気まずさだけが残る。

「魔獣討伐から帰ってきたら、ちゃんと全て話すよ。信じて待っていて」

肯くだけにしとく。

そのまま圭兄はエルフ達の所に行った。


 翌朝、エルフのガテム十数名と圭兄とマークそして騎士団が討伐に出かけた。

人姿のノースも腕試しをしたいとついて行った。


―― (いなくなればいい!)

「勇者もライエルもいなくなればいい。そしたら全部僕の物だ」

「そうね……」

ペスタゲルとローセリアが何処かに連絡している。 ――


次の日、魔獣討伐隊が出発した後、城内が騒がしくなる。

「ライエル皇子のお母様が毒で殺されたぞ」

「犯人は使途アーヤだ。毒薬を飲ませたそうだ。捕まえろ」

突然の出来事にライエル皇子が私を(かくま)ってくれる。

皆でライエル皇子の部屋に隠れる。

「どうして?」

「君は母上を殺したりしない。そうだろ?」

「はい。でも何故?」

「きっとペスタゲルの仕業だろう」

すぐにペスタゲルが部屋に入ってくる。

「おや?自分の親を殺した者を匿うとは、おかしいな?」

「ペスタゲル、お前が母上を殺したのか?」

ペスタゲルは笑って剣を振り下ろす。

私を庇ってライエルが手の甲に傷を負ってしまった。

傷口が紫色に変化する。

「まさか……ルミエの毒?」

「ほう!これがルミエの毒と知っているとは」

ベランダに出るがもう逃げ場はない。

ユキが炎を吐く。


その時、天から馬が落ちてきた。


読んで頂き有り難うございます。

感想等いただけると嬉しいです。

宜しくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ