帝都へ
朝早く起きると、人姿のユキとノースがエルフに剣の扱い方を教えてもらっていた。
明日帝都に向う事を皆に告げると、二人は鍛錬に一層力を注ぎ始めた。
ケープは攻撃魔法の威力を高める方法を第四族長ギュウラに教わり実践を試している。
ウェリーは悩んでいた。
帝都には実家があるが近づきたくはないようだ。
なんと父親は王宮に勤めているらしい。
「決めた!君と一緒の方がポポロに会えそうな気がする。同行させてくれ」
マークはユーゼン村まで付いてくると言い、明るい。
村の大きな岩を道祖神に見立て私は祈りを捧げる。
( 皆の先の人生に幸あれ )
次の日の朝早く、出発の準備を整えた私達はエルフの方々に礼を言い、
森を出ようと門の所まで来た時だった。
「帝都の者です。エルフの長に願いがあって来ました。
お取り次ぎをお願いします」
「あれは帝国騎士団の鎧だ」
ウェリーが警戒している。
「精霊の使途様に第二皇子の色を付けてもらいたいのと、
国境にオーガの大群とキラーベアが出没したので救援を願いに来ました」
オーガなど大きな魔獣が出た時は、騎士団だけでは倒せないのでエルフの力を借りるらしい。
しかし、どこで私の事を聞いたのだろう?
「あの……精霊の使途の事はどこで?」
「もしかして、アーヤ様ですか?
シェリュー・ケサンドラ様から怪我を治して頂いた話を聞き及び探していたのです」
「シェリューが……私の事を?」
「王の招待を断る事は出来ませんから」
なるほど無理矢理聞き出したのかな?シェリューは大丈夫かな?
「どうする?」
「どうせ帝都の教会に行くつもりだったから、私達は良いですけど」
「では、先に出ていてくれ。我々も人を選び後から追いかける」
「解った。じゃ」
圭兄とエルフの第二族長ガテムの話が終わったようだ。
「彩は良いのか?」
「はい」
「忘れ物ですよ」
出発前に族長のドーラ・ジェノビーノに呼び出された。
「アルタマリのチリーラを一緒に連れて行って」
青いローブを返されるのと同時にアルタマリをこっそり渡された。
「ただ帝都の人には気づかれないようにして、元の聖女様に会わせて」
圭兄が肯く。
幌馬車に六人が乗り出発だ。
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