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エルフの森の再会

 道の横に門と呼べる凄く高い真っ直ぐな木が四本植えられていて、

高い位置に結界を示す縄が張られている。

「止まれ!何のようだ?」

エルフだ!二人のエルフが槍を携えて走ってくる。

アルタマリが高い声で啼く。

「チリーラじゃないか!お前達が盗んだな」

エルフはもう戦闘状態だ。

アルタマリがもう一度高い声で啼く。

エルフの人々が集まってくる。

「何の用事だ。今客人が来ていてお前達とは話せない。

チリーラを返してさっさと立ち去れ!」

「ナデュール、もう一羽のアルタマリはどこだ?」

後ろの方からエルフの少年が走ってきた。

「どこだ?」

マークが白い布を渡すと、少年の目が赤く潤む。

「殺したのは荷台に捕まえている男達だ」

少年は死んだアルタマリを抱いて座り込む。

私は青いローブに包んだままのもう一羽のアルタマリを少年に渡す。

少年が驚いた顔で私を見上げる。

奥からまだ沢山のエルフ達が現れ、私達が捕まえられそうになる。

ユキが私の横に来て一喝し、ノースが語る。

《犯人はもう捕まっている。我々も客だ》

わらわらとエルフ達は集まり犯人を連れて行った。

「族長に目通りしたい。我らは“神権のコイン”を持っている」

ケープが高々とコインを掲げる。


これは夢なの?

エルフの人々の奥から人混みを分けて圭兄が現れた。

「彩……」

懐かしい声がする。

愛しい人の声がする。

チリーラが優しい声で謳う。



―― 一時間程前 (圭の視点)

足の良い馬で山道を走ったが、思ったより早くエルフの森に到着した。

「第三の長・ガテムにケープが来たと伝えてくれ」

ガテムの名が出て驚いたのか門番が緊急の笛を二度鳴らした。

「早馬だ。水を頼む」

そう言って俺は奥に入って行く。

やって来た少年にガテムの名を言うと村奥の家まで案内してくれた。

エルフは長生きだからたぶん俺のことを覚えてくれているだろう。

もう三百歳は超えたかな?

「ガテムか?久しぶりだ。俺を覚えているか?」

「ケープ・ガベルなのか?生きていたのか?」

ガベルは共に魔王狩りに付き合ってくれてた仲間だ。

「覚えていてくれたか?突然にすまない。人を探している。協力してくれないか?

遠目(千里眼)の利く友がいるのだろう?」

「友じゃ無く、俺のばあちゃんだ」

お茶を頂いていると、奥の部屋から出てきた女性が

「誰か来る。あんたの探している人達だと思う」

「えっ?」

「厄介事まで持ってきた。ガテム、族長達を集めなさい」

俺は家を飛び出し、森の入り口に向って走り出していた。


読んで頂き有り難うございます。

感想等いただけると嬉しいです。

宜しくお願いします。

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