ガッセル町の教会
ケープが目を覚ます。
ケープの目の色が赤から金糸雀色に戻った。
縛っていた物を全て外す。
「なんか彼方此方痛いんだけど……」
ケープが喋った。
すぐにユキが
《 ナオス 》をかける。
「あぁ、ユキありがとう」
そういってまた眠ってしまった。
良かった!涙が零れる。
ウェリーが黙って抱き締めてくれる。
私はそれに今だけ甘えることにした。
「ありがとう……」
涙が涸れると私はノースと、教会に向った。
どうやっても神様に会う。
良かった。
祈るとアルテが現れた。後ろにはもう一人女性がいる。
ヘラ様だった。
「ケープが自死の呪詛を受けたのです。
本当は私が受けるはずだった。
ハーデル様の子供はどこに居るのですか?」
『 ちょっと待って私達にも解らない事が多いのよ 』
ヘラ様が語り出す。
『 アーヤ、ハーデルの子供のことは私達も知らないのです。
たぶん全てを知っているゼノス様も今は眠っていて語れないのです 』
「眠っている?」
『 私達は不死ですが何千年かに生まれ変わりをするのです。
なのでゼノス様も今はまだ赤子のような状態なのです。
目覚めるのが、五十年なのか百年なのか解らないのです。
私達にはたいした時間ではないはずでしたが……
「私達人間からしたら人生が終わる時間です」
『 そうね。ハーデルも何も言わずいなくなるし…… 』
『 子供がいただなんて、天界ではそういう話聞かなかったから
もしかしたら、人間界で出来ていたのかも 』
『 そうね。隠していたなら気が付かないかも 』
久々に水晶をみせてもらう
寝たきりの私と横に居るのは圭兄だ。
ずっと心配してくれているのだろうか。
圭兄の声が聞こえる気がする。
『 彩 俺を一人にするな! ずっと好きだった 』
「……?好き?」
妹として?女として?
映像が途切れる。
今のは……?
『 こうやって彼方此方覗いているけれど、
最近ダッサク共和国の特に神殿の様子が見えないのよ 』
「どうして?」
『 さぁ?でも良くない感じは受けるわね。
あっちの世界からの召喚も頻繁に行っているようだし 』
「召喚?」
『 どうしてもあっちの世界の子供の方が
聖女としての力が強いのよね!
あなたも一度召喚されたと思うけど? 』
『 間違って共にね。
あの時あなたの髪が短かったから女の子とみなされなかったよね 』
そんなことがあったのだろうか?
「記憶には無いですが……」
『 そう?あの時の男の子は何度もこっちに来ているけど 』
誰だろう?
『 今もこっちに来ているわよ。勇者にもなった子でしょ 』
『 やっとダッサク共和国から出たから後を追えるけど 』
「誰ですか?」
『 ケープ・ガベルといったかしら…… 』
『 あなたのお兄さんよ 』
頭が混乱し、目の前が暗くなって倒れてしまった。
『 まだまだ 狙われるかもしれんな…… 』天界でアポロが独り言ちる。
読んで頂き有り難うございます。
感想等いただけると嬉しいです。
宜しくお願いします。




