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解呪

―― ここは地下九十階層 一人きりのペレロ

『自死の呪詛とはダッサク共和国は何を考えているんだか?』


―― 二十階 扉を開けた部屋

 私が目を開けるとそこには驚いた顔の四人がいた。

「どこに行ってたの?」

最初に大声をあげたのは意外にもウェリーだった。

「本当にどうしたの?」

心配してくれた皆。

「えっと、九十階層まで飛ばされて……」

どこまで話せばいいのだろう?信じてくれるのだろうか?

「兎に角、解呪の本は貰ってきたから、ここからでなくちゃ」

「ここで本を開けば?」

「駄目だって。ケープから出た呪い返しがダンジョン内で彷徨うって」

「呪い返し?」

「うん。外の回復場で精霊にお願いしてって言われた」

「誰に?」

「このダンジョンを作った……」

「もしかして堕天使ペレロ?」

「そう!」

「ホントだったんだ。ペレロの話」

「早くケープを助けたいけど」

「でもどうやってここを出る?」

部屋の片隅に魔法陣が浮かんできて部屋全体に広がると、黄色い光に包まれた。

「転移魔法陣だ。外に出られる」

「助かった」


急いで近くの回復休憩所にケープを運ぶ。

窓が沢山ある木造住宅で、大きめの天窓がある。

「全部窓を開けて!」

「精霊への褒美は?」


用意したのはダイヤモンド

「それで良いだろう」


「来たれ精霊!この子の自死の呪いを解き給え。

解ければこの宝君に与えん!」

レイが精霊を呼び出す。

三つほどの光がケープの周りに居る。

《 誰が解いてあげる? 》

その光が絵本で見たような羽のあるフェアリーの姿になっていく。

前に見たトキという名の緑の精霊より少し小さい。


私と目が合った?

《 私達が視えるの? 》

《 私達を見ても驚かないのね 》

「一度トキという精霊にあったことがあるけれど……」

《 トキ……懐かしい。元気だった? 》

「はい。でも忙しそうでした」

「誰と話しているの?」

レイが尋ねて聞いてくる。

「精霊……」

《 あっ、普通の人には私達は視えないから 》

「褒美はこれでいい?」

《 ダイヤはたくさんもっているから…… 》

《 貴女絵描き? じゃ、私達の絵を描いて! 》

《 それ 良いわね 》

「良いけど、時間かかるけど」

《 三日後取りに来るわ!それでいい? 》

「絵はそれでいいけど、ケープの呪いは?」

《 大丈夫。今から解いてあげる 》

《 じゃ、三人で 》

《 本を開いてこの子の上に乗せて 》


―― この魔法陣の力を借りて我々が呪詛を取り除く

    呪詛はあるべき所へ戻れ! ――   


ケープの身体が赤く光り、突風が舞い上がり、天窓から抜けていく

《 終わり。じゃあね 》

手を振って精霊達が去って行く。

「ダイヤ残ったけど」

心配そうなレイ。

「えぇ、三人の……精霊の絵を描いて欲しいって頼まれました」

「あなた、精霊とも話せるの?」

ミカが呆れて呟く。



―― ダッサク共和国の魔術師が一人苦しんでいる。

騎士の剣を取り上げ、自分の身体に……

ハルリ・カトリス非業の死だ。

それを見ていた大神官総帥ダーレンは呪詛の作戦が失敗したことを悟る。


読んで頂き有り難うございます。

感想等いただけると嬉しいです。

宜しくお願いします。

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