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解呪のダンジョン

 予約の時間がきた。

冒険者チーム“ブルーウィング”が先頭を歩いて行く。

私が続き、最後にウェリーがケープを背負ってダンジョンに入る。

その場で解呪される事もあるので、ケープを連れていかなくてはならない。

付いてこようとしたユキが門で弾き飛ばされてしまった。


まずは門を潜り分かれ道を右に行ってドアまでたどり着く。

「さあ、行くわよ」

扉を押し開けると、道が三つに分かれている。

洞窟の様になっていて先が見えない。

三人が攻略を話していると真ん中の道が薄らと光ってきた。

「道が光っている。真ん中の道」

「光ってなんかいないけど」

怒ったようにミカ・シュフレードが言葉を吐き捨てる。

私嫌われている?


 話し合っていた攻略通り、ミカが右にマークが真ん中そしてレイが左の道へと同時に進む。

いきなり左から光魔法の破裂音が聞こえてくる。

「ウェリー、真ん中の道を進もう」

ウェリーが「待て!」と言った時、右からも火魔法の爆発音が聞こえてきた。

「アーヤ、行こう」

そう言って微笑んだウェリーと真ん中の道を走り出す。

すぐに扉の前のマークに追いつく。

扉を開けると階段が現れた。

階段を降りている途中でミカとレイが後ろから追いついて来る。

階段を降りきるとまた三つの道が見えてくる。

また同じ作戦だ。

今度は右の道が光って見える。

「今度は右の道が光って見える」

今度は皆に話してみる。

「道が光っている?」

マークが反応してくれる。

「光ってなんかない!」

ミカさんの声は怒りを含んでいる。

「まぁ、さっきと同じで行こう」

マークが話しかけるとミカは落ち着く。

あれ?そういうこと?

三人が道を進んだところでウェリーが耳打ちする。

「ミカはマークが好きで悩んでいる。

マークは一度身分が違うからと断っているからね」

「やっぱり。私に嫉妬?」

「だろうね」

左の道から光魔法の破裂音が聞こえてきた。

マークも走って戻って来た。

後ろから髑髏のモンスターが追ってきた。

「アンデットだ。光魔法頼む」

マークが叫び、レイが応える。

光魔法をアンデットの胸に打ち込むと魔石を残し消えていく。

「おぉ、黒の魔石だ」

「珍しいな」

このダンジョンで魔石が出るのは珍しいらしい。

「さぁ、右の道に急ごう」

ミカが待っている扉に皆で急ぐ。

正解の道を進むとモンスターは現れない。後を追ってもこない。

私達を見つけるとミカは無言で扉を開けた。

階下に降りるとまた三つの道がある。

ミカが私の顔を見つめる。

「今度は真ん中……」

ミカが真ん中の道を走り出す。

何も音がしない。

「正解みたいだな」

正解?

残りの皆が真ん中の道を進む。

「でも、なんでアーヤさんだけに光が見えるんだ?」

レイが聞いてくる。

皆が集まった扉の前でウェリーがいう。

「アーヤは精霊の使途様なんだ」

一番驚いていたのは、ミカだった。

それからは光った道を皆で進む。

二十階まで行けば解呪の本が見つかると信じて進む。


「ミカさん。私も好きな人がいるの。手の届かない人」

「アーヤ様。ごめんなさい。変な態度取ってしまって」

「様はやめて。

私の好きな人は血の繋がらない兄なの。

たぶん、あっちはその事知らないからいつまでも私は妹」

話ながら穏やかにそして、慎重に目の前の道を進む。

もう十九階

「扉をあけるよ」

そこの部屋には宝箱があった。

「やった!最短じゃない。アーヤのおかげね」

ウェリーがケープを下ろし、宝箱の蓋を開けた。

箱からは激しい光が飛び出し、部屋中が真っ白になった。

目を開けると、暗い空間に私だけしかいない。

私だけどこかへ飛ばされた?

「皆どこ?……誰か助けて……」


読んで頂き有り難うございます。

感想等いただけると嬉しいです。

宜しくお願いします。

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