選挙結果
今年も宜しくお願いします。
連載を頑張りますが、不定期はお許しを
次の日、ユキを連れてガベル・ムトー家へ行く。
門を通る時、背後に不穏な気配を感じたが通行人が多く断定できない。
闇に紛れて来るべきだったかな?
執事がすぐに案内してくれたが昨夜とは違う部屋だった。
「昨夜怪しい侍女を捕まえたので、慌てて別の部屋に移したのです」
顔に出ていただろうか?
「このお屋敷に入る門の所でも怪しい気配を感じたのですが……」
「すぐに外の者に指令を出しておきましょう。宜しくお願いします」
部屋に入るとすぐにユキにお願いする。
《タイリョクは カイフクできるケド ドクのぞけない》
「それでいいわ。元気が出れば徐々にカイフク出来るはず」
《ナオス》
一気に顔色が戻る。良かった。
ヒィ毒に効くかは不明だが、利尿作用のある薬草を勧める。
《アーヤ様、なるべく早く この国を出た方がいいと思い……》
《ユキも おもう》
「そうね。戒厳令が解けたらすぐにユーゼン村に戻りましょう」
「前大統領が病死と発表されたので明日には戒厳令も解けるでしょう。
アーヤ様有り難うございました。昼食後タナカ家までお送りします」
青紫の髪を持つ息子のヒロ・ガベル・ムトーがエスコートしてくれる。
黒・ブラウン系の髪色が多いこの国で青紫の髪は異国を思わせる。
「副大統領の件は?」
「そうだな……父は危篤のため無理だと伝えてくれ」
「副大統領とは?」
「補佐の意味有りで、前大統領が副大統領に付くのだが、
今回は亡くなっているので前々大統領となる。
だが、父が無理な場合新大統領が臨時で副大統領を選ぶことが出来る」
「誰でも良いのですか?十二貴族以外でも?」
「……そうだな。決まりはないが、貴族が通例だ」
「今までに一度しかありませんがが、選管の委員長を務めた貴族がなったはずです」
タナカ氏に戒厳令が解けたらすぐにゼンダール帝国に戻ると伝える。
ケープだが昼は魔法、夜は歴史を学んでいる。
タナカ家の本棚は殆ど読破出来たらしい。
「ケープ。戒厳令が解けたらユーゼン村に一旦帰ろうか?」
「本当?」
「ヤークバスでレスト町に戻ってそれからは……」
「領主様には会わないの?それじゃレスト町で馬車借りればいいよ」
「うん」
出来ればこっそりユーゼン村に帰りたい。
もう勇者は誕生しただろうか?
なぜか一週間でも戒厳令は解かれず、選挙が異例の早さで行われた。
案の定、サーベ家が大統領に決まった。
当選者は娘のハナ・サーベ氏だった。
そして、副大統領に就任したのは、教会のゴーレン・マトリス神官だった。
読んで頂き有り難うございます。
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宜しくお願いします。




