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呪いの毒

今年はこれで最後となります。

また来年も宜しくお願いします。

 鑑定をしたらすぐに毒殺だと判明した。

毒は呪いがかかったヒィ毒だと鑑定に出ているが、真実を伝えていいものか悩んだ。

タナカ氏に相談しよう。

「返答は……解らないがいいですか?それとも真実を告げたほうがいいですか?」

青ざめた顔のタナカ氏が私を見つめていた。

「毒なのかい?」

私はコクリと頷く。

「ヒィ毒って解りますか?」

「私は知らないが、ドクターに聞いてみよう」

タナカ氏とトール・サトー氏そして数人の医師と思われる男性が話し合っている。

手招きを受けてその輪の中に入る。

「ヒィ毒だって?」

「はい。鑑定では慢性ヒィ毒の中毒と結果が出ています……。珍しい毒ですか?」

「君、鑑定のレベルはいくらかな?」

「えっ!今はLv.63です」

薬草探しのおかげで随分レベルアップして良かった。

「高いレベルだな。急性ではなく慢性と言ったか?」

「はい。それと……その毒に呪いがかかっています」

「……どうする?病死ということで発表するかね?」

「ヒィ毒はダッサク共和国にしか取れる場所はない。

その上呪いも掛かっていたとなればダッサク共和国の陰謀に間違いないだろう」

「?」

「急性であればある程度の毒の量で効くが、慢性となると少量だが最低でも一年以上

トータルではかなりの量をとり続けていたに違いない」

「呪いが起爆剤か?」

「ダッサク共和国の思惑が解らん以上刺激出来ん」

ドクターの中にツズーキ家の人間もいたようだ。

暫くするとガベル・ムトー家からも代表が来て、今サトー家に四貴族が集まっている。

「言わずもがな一番怪しいのは突然出馬を申し出たサーベ家だな」

ガベル・ムトー家の代表はとても若く青紫の長い髪が優雅に揺れる。

お父様が三年前から寝込んでしまい昨年から自分が代表になったと挨拶を受けた。

「すみませんが、嫌な感じがするのですが……、

もしかしたら私そのお父様に会った方が良いのかも」

自分でも驚いた言葉が口端から溢れた。

「病死で発表しよう。アーヤ様今夜にでも家に来てくれませんか?」

「そうしよう。ここは一旦解散した方が良い」

トール・サトー氏が提案にのる。


 夜遅く、闇に紛れてガベル・ムトー家を訪れる。

部屋に入った瞬間、ノースが結界を張ってくれていた。

《この部屋にはヒィ毒が蔓延しています。今すぐ待避を》

ノースの結界は私が一人入るのが精一杯だった。

ケープとユキは来なくて正解だった。

後の人には部屋から退出してもらう。

代わりにマスクを付けたドクターが数人入ってきてガベル・ムトー家の前代表を抱えて出て行く。

一旦隣の部屋に移ったガベル・ムトー氏を診ると、身体が全体的に黄色い。

やはり毒に肝臓がやられている。

「やはりヒィ毒の中毒ですね。呪いはかかってないようです」

「ヒィ毒の解毒は難しい。どうする?」

調薬魔法のレベルはまだ低い。今の私には解毒剤など作れない。

「まずは水分を取って毒を体外に出しましょう。点滴とかありますか?」

「はい」

良かった。魔法に頼っていても一応の医療技術はあるようだ。

明日はユキを連れてきてみよう。


もう一度、ノースに結界を張ってもらい、先程の部屋に戻る。

鑑定すると部屋の彼方此方にヒィ毒が置かれている。

酷いのは枕だ。

全て焼却してもらおう。

そして、今日明日にでも可笑しな行動をする者に注意が必要だ。

タナカ氏にその事を話すと

「大丈夫だ!ガベル・ムトー家はニンジャを沢山雇っている」

期待以上の答えだった。


読んで頂き有り難うございます。

感想等いただけると嬉しいです。

宜しくお願いします。

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