表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

41/104

黒霊亀

 ケサンドラ家の馬車に揺られているが、どうも心がザワザワする。

ケープが覚えたての知識を話し出す。

「ルミエ(闇夜花)の実は数年に一つ成るかどうかで、成った場合は十日目に結界を張っている黒霊亀(こくれいき)様が焼き尽くすそうです」

「こくれいき様?」

「この大陸を護られている四神獣がいて、玄武様はそのお一人です。

神獣玄武様のお子様で百年結界の修業をされた緑霊亀様の中で甲羅が黒く成長された方が黒霊亀様といわれ、全国の危険な場所で結界を張られているそうです」

「大きさは?」

「黒霊亀様は最大で2mほどと言われています」

ケープは説明もどんどん上手になっていく。

「このルミエ畑のようなところはこの国で二カ所、大陸では八カ所あるそうです」

「ケープ凄いね」

 猛毒だから結界が作られている。

「えっと。実は猛毒だが、球根は毒を抜いて薬剤としても使用する場合がある。

その為、三年に一度一日のみ結界が解かれる日がある。だそうです」

「じゃ、その日だけが黒霊亀様はお休み?」

「交代の日だそうです。三年間霞しか口にしないって聞いたことあったな」

領主様が教えてくれる。

「お父様も博学でいらっしゃる」

もう親子で嬉しさ倍増の笑みである。


 しかし、近づくほどザワザワ感が増してくる。

そしてそれは現実の物になった。

光らなかった花があった北側のルミエ畑に着くと、大騒ぎになっていた。

「北の黒霊亀様が大変じゃ!結界が壊されている」

近づいてみると、黒霊亀様の甲羅に大きな傷痕があった

「誰がこんなこと……」

「黒霊亀様の甲羅って物凄く堅いんじゃ……」

「ミスリルの剣……」

領主様が青い顔をして黙ってしまった。

ユキが身体を大きくすると人々が道を空ける。

ユキは亀に近づいて《ナオス》を繰り返す。

「北の黒霊亀様!」

そう言って近づいて来た老人がいた。

そこに立っていたのは、あの眼が赤い真っ白な老人であった。


読んで頂き有り難うございます。

感想等いただけると嬉しいです。

宜しくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ