ブランド化
「あの……」
神様が消える前に呼び止める。
『 何? 』
「今度しようとしている事なのですが、ゼンダール帝国以外の国の物に干渉しても大丈夫でしょうか?
後ろの人たちはチューヨウ国の人なんですけど……」
『 なるほど……それでチューヨウ国に赴くことになるのか 』
「?」
『 私達は神だ!先の未来が大まかにだが視える。
君がチューヨウ国に行くことが視えたんだよね。
しかし、君の行動で君の未来は変わる。
この事ちゃんと心に留めて置いてね じゃ 』
光は消え、アポロは消えた。
「どうなりました?」ウェリーが聞いてくる。
慌ててタブレットを見ると、割れた画面は綺麗になっていた。
赤い魔石を近づけるとすーっと充電していく。
「良かった!」
タブレットが直っていて安堵し、私は座り込んでしまった。
外はもう真っ暗だった。
明日の朝に私の考えている事を実行したいと言った。
アイデアはあるが、上手くいくだろうか?
次の朝、荷車のトメトを確認する。
タナカ氏のトメトを写真で撮って、赤色に塗り替えていく。
注釈に“糖度十三以上”を書き加える。
上手くいくだろうか?
「何を……」
「トマトのブランド化。向こうでは○太郎とかあるんですけど……
まぁ、食べてみて」
「ブランド化?」
「他の物とは違うというか……商品名を別につける とか?
簡単に言うとタナカトメトとか……」
「甘い!美味しい!」
食べた人たちが次々に「甘い!」と叫び出す。
良かった、成功だ。
「昨日は申し訳ありません。そして……この者の命だけはお助けください」
タナカ氏が片膝を付いて頭を垂れる。
「わかりました。いいですよ」
「しかし、罪は罪。罰を受けなければなりません。犯罪奴隷十年で如何でしょう?」
「妥当じゃない」ウェリーが賛意を示す。
「奴隷?」納得いってないのは私だけ?
「甘い!美味い!」の声を聞いて
人々が集まり、普通のトメトの倍の値段でタナカトメトは飛ぶように売れていく。
犯罪奴隷となったモーズの処遇はタナカ氏に一任する事にした。
商品が悪くならないうちにサンマール村にもう一度行くと言って、
夕方にはタナカ商隊は出発していった。
そう言えばこの町に来た目的は薬草だ。
レスト町に行けばいろんな薬剤が手に入ると聞いて、この町まで足を伸ばしたのだ。
ラットンさんに紹介された薬局を探す。
その薬局は大きい店で生物・乾燥した物本当に多くの薬草が並んでいる。
ケープがまた棚を眺めている。
多くの薬草を買い、私が作った熱冷ましを見て貰う。
一粒五〇ドラで買いたたかれたが、薬草が多く生息する場所を教えて貰う事が出来た。
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