薬草探し
朝早く疲れ切ったウェリーがこの村にやって来た。
恋人の姿は見えない。
何かあったに違いない。
ユキがウェリーに回復治療魔法を使う
『ナオス』
疲れはなくなったらしいが、心の傷は深そうだ。
ポポロを馬小屋に入れて何かブツブツ言っている。
「どうしたんですか?恋人に何かあったんですか?」
ウェリーは顔を伏せて悩んでいる。
やっと落ち着いて帝都で起こった事を少しだけ話してくれた。
〈ロマンス詐欺〉
この言葉が頭に浮かんで消えた。
この時はそれ程大事だとは思わなかった。
「ポポロ可愛いから……、欺されなくて良かったじゃない」
私はそんな感覚だった。
ここが異世界だという事、考えもしなかった。
ウェリーは渋い顔をしていた。
本を読みたいと言ったケープを旅館に残し畑へ向う。
前に撮った作物や薬草など一度に「ペースト」していく。
あっという間に色付いていく。
これにはウェリーも感動している。
白いままの草を鑑定していく。
新しい薬草も見つかったが、甘草はなかった。
ラットンさんが言っていたバンブ林を探すがやはり甘草は見つからなかった。
新しい薬を作りたいのに薬草がない。
薬局に行って相談すると、ラットンさんが教えてくれる。
「隣のレスト町はかなり大きく、知り合いの店ならいろんな薬剤も揃っているはず」
この町の色付けが進んだら、隣のレスト町まで足を伸ばすことにしようか?
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