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サンマール村

 ウェリーだけなら一日半のところを、三日かけてサンマール村に夕方無事辿り着いた。

後半の上り坂をユニコーンのポポロは悠々と登ってきた。

〈ユーゼン村より一回り大きい感じかな?

この村も防護柵は竹だが、綺麗に組んであり頑丈そうだ〉

そう思いながら村役場へ向う

この間会った村長が丁寧に迎えてくれる。

「二週間はこの村に滞在する」と予定を話すと

「では、二週間後婚約者を連れてこの村に戻ってくる」

ウェリーはそう言って夜の道をそのまま帝都に向った。


染色が特産のこの村だが、もう一つの特産品がみかんだった。

現在たくさんなっているが、収穫が上手くいかないらしい。

色が無い為熟しているのが分からない。


「わぁー!」

朝ケープの叫び声で目が覚める。

ユキはまだ眠そうだ。

旅館の窓の下が傾斜になっていて、そこに多くのみかん畑が広がっている。

ただ真っ白なのだが、朝日を浴びて光っているようにみえる。

私はタブレットを取りだし、ミカン畑を撮影する。

「ここから撮るの?」

「大丈夫。拡大出来るから」

「拡大?」

ケープと色の確認をしながら、熟した実を思い浮かべながら、

「同種一斉にペースト!」

「わぁーー!あーー!」

先程より大きな声で叫ぶケープ。

あっと言う間に斜面が色付いていく。

圧巻だ。感動のレベルだ。

ケープの口は開いたままだ。

暫くすると彼方此方から悲鳴のような感嘆の言葉が飛び交っていく。

「着替えしなきゃ」

慌てて着替え終わる頃、ドアがノックされた。

「使徒様。下の応接室に来て頂いてよろしいでしょうか?」

「はーい」

ケープが元気に返事して、私にウィンクする。

ウィンクなんていつ覚えたのだろう。


多くの村人に感謝される。

村長が握手を求めてくる。

私は有頂天になっていた。ケープも得意気になっている。


「そんなに嬉しいかい?」後ろから怖い声がする。

「はい」とケープが返事して振り向いて驚いた。

真っ白で目だけが赤いお爺さんが、私に向って

「君は神の使いかい?」恐ろしげな感じで聞いてくる。

「い、いいえ」

そのお爺さんは「これはただの闇の神の悪戯だよ!それを皆が……」

もっと話を聞きたかったが、近くに居たおばさんが

「じいさんは呪いが掛かっている。近づかんほうがいい」

私とケープの袖を引いた。

呪い?


読んで頂き有り難うございます。

感想等いただけると嬉しいです。

宜しくお願いします。

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