コタです
コタです。
【お風呂に入る習慣のない異世界にお風呂を広める】テンプレは無理でした。
風呂桶が準備できません。
五右衛門風呂みたいに鉄や石でって、そんな大量の鉄なんて準備できないし、岩をくり抜いてなんて高度な技術ないし。
岩風呂や、木で作ったとしても、風呂に貯めるお湯の準備ができない……。
なんとか体が浸かるくらいのお湯を準備できたとして、追い炊きもできないから冷めちゃうし。
熱くした石を水に入れて……なんて考えたりもしたけど、生活魔法はそんなに強力じゃないそうだから、お風呂が適温になるほどの熱した石を準備するのが大変なんだって。
冬の無いこの国では年中水浴びや、水車を利用した川の水のシャワーや、生活魔法の洗浄で体をきれいにしていんだって。
さっさと諦めました。
そうそう話は昨日に戻るけど、村長!
とっても気に入られちゃったよ。
人の姿で会ったんだけど、山菜とかなんやかやを、どんな見た目かを化けて説明したらメチャ喜ばれて、褒められて。
褒められると気分いいから色んなものに化けたよ。
なにせ【化ける】事は狸の右に出るものはないからね。
狐は基本的に人間にしか化けないんだよ、知ってた?
狐は【化かす】んだよ。
幻影を見せるのが得意であって、化けるのは得意じゃないの。
だから昔からよくやってたのは、馬ふんを饅頭に見せて食べさせたり、家に招いた幻影を見せて、実は野原で夜を明かさせたりとかね。
狸は自分が【化ける】んだよ。
見たことのあるモノならほぼ何でも化けるよ。
でも化かすのは苦手かな……。
猫は人に化けて【祟る】し、狢や鼬なんかは人に化けて【イタズラ】するんだって。
とにかく【化ける】ことは狸が一番なんだよ。
村の人達と山で山菜を採って来た後は、料理指導したんだ。
……いや、茹でたのと、油で揚げただけなんだけどね。
おひたしはいいよ、茹でて水を切るだけだから。
天ぷらは……正直言って失敗だったと思う。
小麦粉を水で溶いたのに付けて揚げるだけだよね?
なんだか衣がベチャってしてサクサクしないの。
ぶっちゃけ料理なんて婆ちゃん達が作ってるのをたまに眺めただけだから、なんとなくしかわかんないし。
おひたしも、醤油がないからおひたしとは言えないような……。
スープは作るのは村の人に任せて、きのこを入れただけ。
これはきのこの力で何とかなったと思う。
しかし山菜に、茹でると揚げる以外に調理方法なんてあったっけ?
………わかんないや。
まぁ、皆初めて食べるものだし、正解の料理知らないんだし、今までただの雑草と思っていたものが食べられる物だと知っただけでも、食材が増えてよかったんじゃないかな、と言うことにしておこう。
肉主体の食卓で、山菜は口直しにもちょうどいいだろうけど、やっぱり和食(と言うほどのものではないけど)食べるならご飯が欲しい。
そして試食会と言う名の宴会。
…………オイラのもふもふが魅惑的なのはわかるけど、もふられ過ぎて禿げるかと思った。
マコちゃんが帰るのに便乗して抜け出しましたとさ。




