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207/207

207 女性に生まれていたら……?

 

 はいこんにちは。

 今回もちらっとSNSで見かけた話題から。

 というか、別の人のご意見として似たようなのはちょくちょく拝見しており、気になっていたことです。

 発信者は男性で、曰く、


「女に生まれてさえいれば、もっと楽に幸せになれた。男にはちやほやされるし甘やかしてもらえる。金だってキャバクラなどで適当に客と会話するだけで大金が稼げる。それなのに、男に生まれてしまったばっかりに俺はこんな苦労をしなくてはならない」云々。


 ええと……正直いってね、これ本当に考え方が甘いと思うのですよね……。

 男性の目線から見るとこんな風に見えているのかもしれませんが、少なくともこの日本という国において、女性たちは大変生きづらい思いをしている人が多いです。いまだにしっかり男尊女卑ですしね。


「ちやほやされる」と言いますが、そんなの若くて可愛い容姿をした女性に限られるわけですし、そういう容姿を持った女性でもしっかり性被害には遭いますしね。痴漢もレイプも、起訴すること自体が被害者にとって精神的に非常に苦痛であるようなシステムであり、諦めて示談にしてしまうことも多く。警察もまともに取り合ってくれないことも多くてなかなか起訴まで行かない。なんとか起訴できて苦しみ抜いて裁判をしても、とんでもなく軽い刑しか与えられない。これでなにが「楽」なのかと思う。


 収入についてもそうで、同じ仕事をしていてもお給料の格差は開いていくし、結婚・出産でキャリアアップが閉ざされることも多い。共働き家庭がこんなにも増えているにも係わらず、家庭内の家事や育児は圧倒的に女性側に偏っている。

 これで「女に生まれてさえいれば幸せになれた」だ? ふざけるなと思う。

 この国で女性として生きることは、いまだに非常にしんどいことだと思います。とりわけ独身の女性として生きることは大変なことです。

 まあ結婚しても、結婚相手が浮気三昧だったりモラハラだったりすれば不幸になってしまいますしね。


 いまの日本は経済的に苦しい状態が何十年も続いて、思ったように職につけず給料があがらず、結婚できないままになっている男性が多い状態。そんな中、収入が低くて結婚できず鬱々として社会に、とりわけ女性たちに対して恨みを抱いている男性が増えているのかなあ……と、SNSを見ているとよく感じます。

 そういう男性たちは特に女性たちに対して非常に攻撃的。常にどうにかして彼女たちを傷つけてやろうと虎視眈々と狙っているように見えます。


 気の毒ではあるのですが、その一方で嫌悪の気持ちもどうしても浮かんでくる。

「救いを必要とする人は、必ずしも救ってあげたい姿をしていない」という言葉がありますが、まさにそんな感じ。

 まあ、あまり収入が多くなくても、容姿が十人並みでも、人柄が良ければ結婚できる人は多いと思いますけどもね。うちのダンナみたいに(苦笑)。


 もうひとつ、これは言っておきたい。

 キャバクラやらホストやら、決して楽な商売ではないと思います。話術もそうですが、まず「どんな客のどんな話でも受容して聞ける耳」を持っていないといけないでしょうし。「聞く」ってかなり難しいスキル。

 しかも、女性なら嫌悪するような下ネタやらくどい愚痴やらセクハラ的な言動もにこやかに笑いながらうまくいなして、酒を飲ませて金を少しでも多く客に払わせなくてはならない。大変な仕事やなくてなんなんや……と思う。私には無理。


 ああ、あと生理。これもありますよね。

 人にもよるとはいえ、あれほどしんどくて面倒くさいことないんですよ。周期的に体調が悪くなる、下着が汚れる恐れがある。それがないってだけでも、男性に生まれてきた人を羨ましく思ってしまいますけどねえ、私は。


 もちろん現代の日本の男性たちがしんどい思いを抱えていることは容易に想像がつきます。それは事実なんだと思う。でも、だからといって「女だったら楽だったのに」はまったく違う話だということです。むしろ、もっともっと「楽でない」事象が付きまとう。男性である場合と比べれば、性犯罪に巻き込まれるリスクは普通に何百倍にも跳ね上がるんですしね。


 ともかく、生まれてきた今の自分でどうやって少しでもよい人生にしていくのか、ちゃんと向き合って考えた方が何倍もいいと思う。恨み言を連ねていたって、なんにも変わらないどころか余計に悪くなります。まさに「笑う門には福来る」です。

 ということで、あんまりまとまってませんが今回はこのあたりで。


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