184 アニメーション映画「アメリと雨の物語」
はいこんにちは。
今回もまたもや映画のお話。ただしアニメーション映画です。
わりと最近公開された映画なので、まだ間に合うかたはどうぞ~。
〇「アメリと雨の物語」(原題:「Little Amerie or the Character of Rain」)
監督・脚本:マイリス・バラード / リアン=チョー・ハン
脚本のみ:エディン・ノエル
原作:アメリー・ノートン「チューブな形而上学」
声の出演:ロイーズ・シャルパンティエ / ビクトリア・グロボア / ユミ・フジモリ ほか
2026年 フランス 77分 G
私はフランス語の日本語字幕版で観ましたが、こちらは日本語吹替え版も上映しているようですね。
もともとはいつものように某国営放送のあさ一番の番組での映画紹介コーナーがきっかけ。もう一本海外アニメーション作品を紹介していて、そちらも気になっています。もし観に行けたら紹介したいです。
第98回アカデミー賞・長編アニメーション賞ノミネート。第83回ゴールデングローブ賞アニメ映画賞ノミネート。さらに2025年アヌシー国際アニメーション映画祭で観客賞を受賞したとのこと。
色彩豊かで美しい映像。
舞台が1960年代の神戸なのですが、景色は紛れもない日本のものなのに、海外のかたの目から見るとこんな風な色彩で見えているのか……と大変興味深かったです。同じ風景を見て表現しても、日本人だったらこういう色彩では描かないだろうな……と思われるシーンの連続でした。でも、これはこれで大変美しかったです!
アメリはベルギー人の父母の間に生まれた少女。物語は、彼女が恐らく母親のおなかの中にいた感覚から始まります。
母親のおなかの中にいたときから「自分は神だ」と考えているアメリ。生まれて、医師や父母、兄や姉の顔を初めて見てもずっと不思議そうで、ひたすらに自分の思考を追っています。
2歳半になるまで、周囲の人々がなにをやってもほとんど無反応の状態で育ったアメリ。もちろん口もききません。
けれどもとあることをきっかけに怒涛のように話しはじめ、家じゅうを駆け回りはじめます。まさに「無敵」の幼児時代。その間もずっと、アメリは自分を神だと信じて疑いません。
家政婦として家にやってきた女性・ニシオさんとは深い部分で心の交流を行うことができ、ニシオさんが大好きになるアメリ。ニシオさんはアメリの名前を「雨ね」と言い、日本語の「雨」という漢字を教えてくれるのでした……。
そして、3歳になった日にアメリを襲う、とある恐るべき出来事によって、彼女の人生はがらりと変わってしまい……。
赤ん坊や幼児の目線から世界がどのように見えているかを、大人のアニメーターがよくぞここまで克明に説得力を持って描けるものだなあ、とまず感心してしまいました。
やがて、かつて赤子や幼児だったころの自分を思い出してしまう、そんな映画。
最後の方はもう涙、涙で……。
映画館のあちこちからもぐすぐすと鼻をすする音が聞こえてきていました。
素直で純粋(もちろんいい意味でも悪い意味でも)な子どもの世界を子どもの目線のままに描いた良作です。この感性の豊かな表現は、やっぱり映画館で集中してみつめるのにふさわしいものだと思いました。
ということで、短い映画ですしよろしかったらどうぞ!
ではでは、今回はこのあたりで。




