182 映画「パリに咲くエトワール」
はいこんにちは。
今回もまた映画のお話。立て続けですみませ~ん!
……これはね、実はわたくし映画館で本編の前に流されるトレイラーを観た段階では「ああ、こりゃ観にいかないな~」なんて思っていたわけですよ。
けれども、すでにご覧になった方がSNSでほめてらっしゃるのを見て「いや、やっぱり観にいこうかな」と、行ってきたわけなんですが。
結論から申しましょう。もう大反省。
これはね、観たほうがいい、観た方がいいですよ!!(大声)
実際、平日の比較的早い時間だったのでお客さんも多くなかったんですが、本当によい作品でしたからね! 勿体ない~!
〇「パリに咲くエトワール」
監督:谷口悟朗
脚本:吉田玲子
キャラクター原案:近藤勝也
殺陣作画監督:中田栄治
音楽:服部隆之
声の出演:當真あみ / 嵐莉菜 / 早乙女太一 / 門脇麦 / 尾上松也 / 角田晃広 / 津田健次郎 ほか
2026年 日本 119分 G
冒頭は日本でのシーンなのですが、舞台は20世紀初頭のフランスはパリ。
日本で行われたフランスのバレエ公演を観たふたりの少女。ひとりはフジコ。もうひとりは千鶴。
フジコは画家を目指しており、海外を飛び歩いて商売をしている叔父に協力を仰いでどうにかこうにかパリへ。そこで絵を学ぼうと頑張っています。
一方の千鶴は武家に生まれた少女で、薙刀の名手。千鶴の両親は「外国人にも日本の武芸の良さを知って欲しい」と、一家で薙刀を教えるために渡仏。
ところが千鶴は日本でみたバレエが忘れられず、両親に内緒でずっとひとりでバレエの稽古をしていたのでした。
ひょんなことから、パリで出会う二人。フジコの方は千鶴を見て知っていたのですが、お互いに知り合って名を名乗るのはこれが初めてでした。
千鶴の夢を知り、自分と同じアパルトマンに住む青年・ルスランの母親がロシアから亡命してきたバレエダンサーだと知ったフジコはかれらを引き合わせ……。
薙刀とバレエを通じて次第に仲を深めてゆくふたりでしたが、そんなとき、フジコの叔父が借金を踏み倒して失踪してしまい……。
まずね、このアニメーション映画を作ろうと思い立った理由が素晴らしかった。
原作のマンガなどがあるアニメーション映画ばかりになりつつある昨今、監督は素晴らしく質の高いオリジナルのアニメーション作品を作らなくてはいけない、という焦燥に駆られていたとおっしゃるのです。
言われてみれば確かに……。
もちろん素晴らしい映画ばかりですが、完全に「オリジナル」と呼べる作品は減っていますもんね。
その意気込みを感じる素晴らしい出来でした。
画面の隅々まで手を抜かないのはもちろん、薙刀の殺陣の美しさ、そして人物造形と心理描写の細やかさ。
必死に夢を追いかけるフジコと千鶴の姿に、いつのまにか両手を握り合わせて一生懸命応援している自分がおりました。どっと涙も……。
本当によい作品ですので、もし映画館で観られる方はぜひ今のうちに足を運ばれてはいかがでしょうか。
ではでは、今回はこのあたりで。




